みや

ゴジラのみやのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ(1954年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

戦災から復興の兆しを見せていた東京に上陸した怪獣・ゴジラと戦うSF。

「ゴジラ」シリーズの記念すべき第1作。ゴジラ作品に触れるのは今回が初めて。昭和29年って凄いな。第二次世界大戦終結からまだ10年も経ってない。
「せっかく作ってきたものを壊される」というショックも当時の人には大きく響いたんじゃないだろうか。青年が橋を壊されるのを見ながら「ちくしょう」と繰り返す場面が印象的だった。

CG(模型?)は現在の技術に比べたら勿論しょぼいのだが、それを補って余りある音楽の素晴らしさと白黒映画の味。
水爆実験による放射能問題という深いテーマがあるとは知らなかった。自分の発明が強力な兵器として使われることを恐れる科学者の良心。研究の紙を燃やしても消すことのできない「自ら」を死によって完全に闇に葬ろうとした強い意志。モンスターパニック映画は普段ほぼ観ないが、人間模様や社会問題に見どころがあり、とても楽しめた。

最後にゴジラが骨だけになるのは結構ショッキング。
この後の映画に出てくるゴジラは、今回登場したゴジラと同一個体ではなく、同一種ということなのだろうか。「ゴジラ」は種族の名前??
全作観るのは厳しいだろうが、人気作だけでも観ていきたい。
みや

みや