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アンノウンのkuuのレビュー・感想・評価

アンノウン(2011年製作の映画)
3.7
『アンノウン』映倫区分G原題Unknown.
製作年2011年。上映時間113分。

リーアム・ニーソン主演による米国産アクションスリラー。

医学博士のマーティン・ハリス(ニーソン)は若い妻とともに学会に出席するためベルリンへと赴くが、宿泊するホテルに向かう途中で交通事故に遭う。病院で一人意識を取り戻したハリスだったが、妻にはその存在すら認識されず、見ず知らずの男が自分になりすましていたため、真相究明に乗り出すが。。。

今作品を観る前は、アクションが多く、プロットが単純化された軽量のスリラー映画なんちゃうと思ってました。
しかし、意外にも意外、複雑なポリティカル・スリラーとして充実した内容を持っていると見終わり思えましたよ。
謎解きやら、森光子も吃驚のどんでん返しあり~の、結末に至るまで驚かされたかな。👀
観始めて、なぜ彼はこないな出来事に巻き込まれたのかと考えを巡らした。
いくつかの可能性を考えることができるかな。
全て夢。
洗脳。
彼は自分がマーティン・ハリスだと思っているだけ。
彼は自分が本物のエリザベス・ハリス夫人と飛行機に乗っていると想像しただけで。
等々。
で、答えは😃どうぞご覧になってくらはい。
小説は未読の小生にとっては、今作品が小説を忠実に再現しとるかどうかは別として、映画に深みと雰囲気を与える刺激的で巧くドラマ化されたシーンが多々あったなぁ。
個人的にやけど、作中、入院したばかりの主人公マーティンが、会議に参加していた科学者の一人であるブレスラー教授に会おうとする場面とかは、残念なことに、彼になりすました野郎が、たまたまブレスラー教授の研究室にいた。
ほんで、マーティン・ハリスがマジもんのマッコイであることを証明しようとしとるんは、少なくともマーティンと観てる側にとっちゃ、妙に笑けてくるし、かつフラストレーションを感じさせてくれた。
マーティンの長年の同僚であるロドニー・コール教授と元シュタージのエージェントであるエルンスト・ユルゲンとの出会いは、フランク・ランジェラとブルーノ・ガンツのメチャクチャ巧い演技のおかげで、魅力的で緊張感のあるものにもなってた。
また、マーティンが初めて妻のリズと再会しようとする場面は、ジャニュアリー・ジョーンズとエイダン・クインのこれまた巧みな演技で、不気味な印象を受けたかな。
主人公がマーティンを旦那やと認めへん理由を効果的に推測させ続けるとこなんか巧い👏。
せや、この映画の真価はリーアム・ニーソンありきやと思います。
彼が演じた悩める科学者は、この作品のバックボーンとなっている。
ニーソンは、作中で主人公が経験したあらゆる感情を、寸分の狂いもなく完璧に捉えてるようにも感じたっすね。
残念なんは仕事しながら観てて、映画に惹き付けられ仕事上の薬品を絨毯にこぼしてしまい泣きそうなことかな😢。
パスポートによると、マーティン・ハリスは6月7日に生まれ、リーアム・ニーソンも実際の誕生日は6月7日で同じ!なかなか小粋なことするなぁ。
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