【憎たらしい程にスリリングな暴力のパッケージング】
ある青年二人組が幸せな家族の元に訪問するクライムドラマ映画。
伝説の映画「アングスト/不安」の影響を色濃く受けた作品らしいが、それを抜いても多方面から有名な映画ですよね。
実際に見てみると、想像を遥かに超えた胸糞悪い作品ながらも随所の仕掛けが憎たらしい程にスリラーとして出来すぎていて「ゴーン・ガール」以来の複雑な気持ちになりました…
あらすじを見る限りは淡々と理不尽な出来事のオンパレードが続くと思いきや、見てる観客が自己嫌悪に陥って不愉快になる演出が憎たらしい程に伝わる所が映画の作りとして秀逸だと感じました。。
無意識に見たいんだろ？と言わんばかりのデッドプール顔負けのメタ演出もさることながら、これやったら何でもありでしょ！な展開も含めて不愉快指数が高まる映画でしたね…そこがアングストが見せた「映画を見る観客も同じだぞ？」を踏襲しているのかもしれない。
いつどこで襲われるか？が開幕の優雅さをフックにかけて意地悪に展開する所も実験的作品でありながらもスリラー映画として見応えありました。。
そのへんが面白い一方で二度目やUSA版は見るか怪しいかもしれない…そんな映画。
