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スクール・オブ・ロックの10000lyfhのレビュー・感想・評価

スクール・オブ・ロック(2003年製作の映画)
3.0
ロックミュージシャンが臨時教師になりすましキッズロックバンドを結成、キッズにロックの素晴らしさを伝授。素のままのジャックブラックが生き生きしてて「いい人」感も満載で、観る者を幸せにする音楽コメディ。子供の自己肯定の尊重など、教育への真摯な思いも伝わってくる。リンクレイターとしては、ビフォアシリーズなどライフワークからのブレイクとして、好きなロックをネタに気楽に楽しんで作った感じ。冒頭の、ジャケットの背中、ポスター、ライブハウスのネオンサインなどで構成された、実写長回しタイトルも遊び心に溢れていて素敵。ひとつだけ突っ込むと、作中でいちばん楽しんでるのはブラック含む教師陣や親たち大人世代、作品の外側で楽しんでる監督そしてオーディエンスもその世代、それはいいんだけどそこに自覚を持って欲しかった。「キッズにロックの素晴らしさを伝授」はいいが、「自分たち世代の音楽であるロックが最高」と信じ切って、キッズ世代の音楽を尊重する視点を欠いちゃっているのはちょっと残念
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