鍋レモン

隣のヒットマンの鍋レモンのレビュー・感想・評価

隣のヒットマン(2000年製作の映画)
4.1
⚪概要とあらすじ
ある日、歯科医の夫婦の隣に伝説的な殺し屋が引っ越してきたことから、一見平和な住宅街に殺意の連鎖が巻き起こる騒動を描いたシニカルなコメディ。

歯科医のオズと妻のソフィは多額の借金を抱え、夫婦関係は冷え切り、互いに殺意さえ抱いていた。そんなある日、夫妻の隣に伝説のヒットマン・ジミーが引っ越してきた。ジミーはシカゴのボスを裏切って追われる身だった。そんなジミーとオズはすぐに意気投合するが、報奨金が欲しいソフィにそそのかされたオズは密告のためシカゴに向かった...。

⚪キャッチコピーとセリフ
“平和な郊外に心優しい殺し屋が越してきた。”

「友達の女房に手を出すな それが絶対の掟だ」

⚪感想
コメディー作品。
シリアスアクションかと思いきやちょいロマンスクライムコメディー。

1分に1回くらいの頻度で笑えるシーンが。
ユーモアセンス抜群でなんか常に笑ってた。
私のツボに合いすぎた。

登場人物一人一人が個性的でキャラが濃い。
みんな面白すぎてしんどい。
それぞれの思惑が交錯していて良い。

伏線とまではいかないけど物語のつながりやそれぞれのキャラクターの立たせ方が上手い。こんなに面白いのに平均スコア3.3はかなり意外。

主人公オズのあほ具合が最高。そして本当に人柄が良すぎる。純粋か!!
マシュー・ペリーのポンコツ顔と水島裕さんの吹き替えがピッタリ。

ジミーを演じたブルース・ウィリス。殺し屋だなと感じるシーンはあんまりないけどオーラと色気があってかっこいい。
磯部勉の吹き替えは安定。

フランキーを演じたマイケル・クラーク・ダンカン。なかなか豪華なチョイスに驚き。体格が良すぎてスーツが変な感じ。

ソフィーのおばさん具合。
シンシアとジルはどっちも美人。後半シンシア綺麗すぎて。青のコーデ好きすぎた。

主人公が歯科医なのでそれに合わせてのOPが良き。

アクションではなくコメディーなのでアクションはほぼなかった。それでもつまらなくなることなく終始笑えるし、続編を観たくなる作品。

ハンバーガーにマヨネーズそんなに嫌なのね。



⚪以下ネタバレ



オズという名前がオズの魔法使いになぞらえたのなんかオシャレ。

ジミーのチューリップの話が好き。殺した死体のところにチューリップ置くとか、チューリップのタトゥー入れてるとか、花屋のチューリップをオズに渡そうとして怯えさすとか。

オズがフランキーと家に帰ったらオズが座っていてランプを倒すシーンやオズがジミーの家の扉に思いっきりぶつかったシーンが好きすぎる。
自分の命が狙われると知り、手が震えて虫歯を削るドリルが荒ぶるの最高すぎる。自殺するのをやめたあとそのゴムが首に引っかかってぐうぇってなるのも好き。
囮捜査官の歯をスキャンするときグダグダするのも笑えた。ダクトテープぐるぐる巻きやめて。
ジミーが缶ビールを投げたのにフランキーが死んだことに戸惑いすぎてスルーなオズ好き。

ジルがまさかの新人殺し屋は笑える。オズが良い人好きで殺せなかったのね。裸になったり割と体張ってる。

ソフィーの嫌な妻演技好き。頼んだ殺し屋ダメダメすぎる。1人はジルだし、もう1人はジミーだし、もう1人は刑事だし。

ジミーの奥さんの父親自分が悪いけど散々な人生すぎる。

ヤンニ簡単に死にすぎる。
謎の訛りが面白すぎて死ぬ。吹き替えと字幕でまた違うと思うんだけど山路和弘さんの言い回しが最高だった。「ハヤモーレ」みたいなのが「早く戻れ」とかだったの本当に笑った。

以下ストーリー。
歯科医のオズは妻ソフィの多額の借金を抱えていた。しかし離婚をできないでいた。そんなある日、お隣に伝説のヒットマン、ジミーが引っ越してきた。ジミーはシカゴのボスを裏切っていた。オズはジミーと意気投合するも報奨金が欲しいソフィにそそのかされオズは密告のためシカゴに向かう。密告する意思はなかったがなぜかバレていてヤンニの元へ行く。ヤンニの元へ行った際ジミーの妻であるシンシアに惚れる。オズはシンシアと関係を持つもシンシアがジミーと別れられず、どっちにしても殺されてしまうということを知る。ジミーはシンシアを守ると誓う。フランキーを連れ家に戻るとジミーが。実はフランキーはジミーの仲間だった。ジミーの目的はヤンニをおびき寄せるためだった。またオズ共に働くジルはジミーのファンでなんだかんだでヤンニを殺す作戦に参加する。一方でソフィーは新たな殺し屋を雇っていた。殺し当日、ヤンニとシンシア、フランキー、ジル、ジミー、ソフィー、殺し屋(実は囮捜査官)と混沌な状態に。綿密な計画によって無事ジミーはヤンニらを殺す。ジミーはシンシアを連れて逃げる。その中で囮捜査官は死ぬ。ジミーはオズがシンシアと関係を持ったことを知って怒る。ジルがなだめ、オズは提案を。囮捜査官の歯をジミーの歯に変えさせ、バーベキューにして歯型で判断させジミーを死んだことにしたのであった。作戦は見事に成功。死亡証明書が手に入ったのでお金を下ろしジミーに送ることに。オズは作戦を練るも、ジミーはさらに作戦を練っていた。シンシアはジルにお金を持って逃げないかと誘われるもそうしたらオズが殺されてしまうと誘いを断る。ジルもシンシアがそう答えると信じていたよう。一方ジミー、フランキー、オズは船の上。フランキーはオズにお金が送られてきてもジミーを殺すんだろうと言う。実際にお金が送られてきた時ジミーはフランキーを殺す。オズは戸惑うが、どちらも生かしてしまえばフランキーが自分を狙うといった。また、ジルはジミーがシンシアに100万ドル結婚祝いとして渡すようにしていたことを伝える。シンシアは離婚してくれることにも驚くもジルは既にジミーは死んでいるからと伝える。ジミーは自分の変化に驚くがオズがジルに惚れたからではないかと伝える。船を降りジルとイチャつくジミー。オズはシンシアの元へ。オズはシンシアにプロポーズ。シンシアはお金を目的に近づいていたのかと思ったがオズはただ純粋に自分のことを愛してくれているのだと知る。プロポーズを受ける。オズの妻ソフィーは囮捜査官を殺したことになり、ソフィーの母親も操作を受けることに。

⚪鑑賞
午後のロードショーで鑑賞。
鍋レモン

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