このレビューはネタバレを含みます
コサック兵のための移住を迫られるチェチェン人の村の娘エリソのため、恋人のヴァジアがそれを単身阻止しようとするも失敗するお話。しっかりした脚本。
さまざまな人々のキャラがしっかり立っているのがサイレントながらに分かりました。ロミオとジュリエット、お代官様に小悪党。ヴァジア強すぎる。
一方で、山にへばり付くような村、谷から湧き上がり村を包みかかる雲、コーカサスの山々といった風景が途轍もなく美しかったです。ラストのダンスの力強さも凄かったんですが長過ぎました…。
当時としての昔話という雰囲気もそのままに、しかし古さを全く感じずに楽しめた作品でした。