ジャックドゥミ監督作
「シェルブールの雨傘」からミシェルルグランとカトリーヌドヌーヴを再起用。
いやぁ、これは正直今まで見た中で一番好きなミュージカルかも知れん。
とにかくOPのダンスシーンがすごく好き。ゆっくりと伸びをするように踊る、ロシュフォールに実際にある川を渡す移動式の橋の上。ジョージチャキリスの合図でテンポアップ、そしてタイトルクレジット。
完璧すぎるダンスシークエンス。
ダニエルダリュー、ジーンケリー、ミシェルピコリと往年の俳優たちが揃うのも最高。ジーンケリーのダンスシークエンスは「巴里のアメリカ人」「on the town」のオマージュもある。
シェルブールの雨傘とは違い、群像劇で晴れ渡った爽快さが物語を彩る。画面の色合いもすごく鮮やかで見ていて楽しい。分かりやすい着地にしないラストの温度感も素晴らしい、さすがジャックドゥミ監督。
これから旅立つ若者、古い物への決別にも見えた。