内山拓也監督作
僕の人生には佐々木はたぶん居ないと思う、わからないけど。佐々木みたいにパチプロやってるやつはいるかもしれないけど僕は今じゃそいつのこと知らないから。
だから俺の話だ、みたいにはならなかった。たぶんこの話が身につまされてしまう人はいると思う。仕方なしだけど僕はそうならなかったから冷静な感じで評価する。けどこの映画自体が僕にとっての佐々木には成ったと思う。
やりたいことがあって、でもそれが家庭や才能の問題で実現しない佐々木。だからこそ素質を持ってる悠二の背中を押す、自分の代わりに成功しろって。悠二が佐々木の気持ちを受け止めて過去にけりつけるまでの話。
まず、悠二は本当に役者やりたかったのかな。あと役者とか芸術家とかの表現者に成ることが勝ち組で全て、それ以外が負け組みたいな価値観がうっすらとある。たぶん作り手の価値観が反映されちゃってる部分だと思うけど、それは間違ってる。
あと、ラストの飛躍が意味分からん。
藤原季節はやっぱりめちゃくちゃ良い演技するし、細川岳も最高。下校の自転車乗った道路を逆に進みながら、悠二が後悔に蹴りをつけるシーンは良かった。