里見朝希監督作
いま世間を賑わせている「PUIPUIモルカー」の里見監督が卒業制作で作ったパペット短編アニメ。
グリム童話「狼と7人の子山羊」をベースに家庭内におけるエグい児童への暴力を痛烈に批判したメッセージ。
初めは童話的な展開からホラー的な展開に移行し中盤で今までの謎の意味、自分のいる場所が狼の正体、行動と共に明らかになり、そして弱者である子山羊たちが団結し狼に立ち向かうクライマックスからラストには今のこの現実にあるまだ解決していない問題であるぞと提示してみせる。
10分という枠組みでここまで完璧にそして簡潔に構成がなされている物語であり、痛烈なメッセージ性がこめられた素晴らしい作品。