しんしんさんの映画レビュー・感想・評価

しんしん

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花束みたいな恋をした(2021年製作の映画)

4.0

土井裕泰監督作
坂元裕二脚本

2人が出会い、付き合って別れるまでの5年間の関係の変化を丁寧に描いた、恋愛についての映画、つまり純恋愛映画。

このくらいのバジェトの邦画で売れっ子の役者を起用する恋愛
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ミッドサマー ディレクターズカット版(2019年製作の映画)

3.8

アリアスター監督作

劇場公開版と何が違うかというと、ダニーとクリスチャンの関係性の冷え切った様子をこれでもかって描いていた。だから、くだらない関係を終わらせて自分の世界を見つける的なメッセージはこっ
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アポロンの地獄(1967年製作の映画)

3.9

パゾリーニ監督作

ギリシャ悲劇の最高傑作と名高い「オイデップス王」を原作に映像化した作品。

キリストの生涯を映画化した「奇跡の丘」と同じネオリアリスモ的なアプローチ。余計は演出はせず、淡々とストー
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ゆれる(2006年製作の映画)

3.9

西川美和監督作

深田晃司と西川美和のプロットの形は非常に近い。ある事が起こり、主人公の状況がとことん悪い方向へ行く。そして地の底にまで落ちた最後の最後に残された精神から人間の本質を描き出す。

もし
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マイマイ新子と千年の魔法(2009年製作の映画)

4.3

片渕須直監督作

昭和30年の山口県防府市を舞台に、そこで住む新子と東京から引っ越して来る貴以子との交流を描きながら、新子が祖父から聞いた話を元に1000年前のその土地に居たであろう想像の少女(清少納
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奇跡の丘(1964年製作の映画)

3.8

ピエールパオロパゾリーニ監督作

「マタイの福音書」の処女懐胎から復活までを余計なことをせずストレートなまでに映像化した作品。

階級性、君主制のローマ帝国に対峙するイエスという構図はパゾリーニの資本
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豚小屋(1969年製作の映画)

3.6

ピエールパオロパゾリーニ監督作

西ドイツのブルジョワ青年を描く現代編と中世で荒野で彷徨う青年を描く中世編の往復による物語を通して資本主義を批判した作品。

ブルジョワ青年のジャンピエールレオーは獣姦
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サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~(2019年製作の映画)

4.2

ダリウスマーダー監督作

主演は「ナイトクローラー」のあの不幸すぎる助手君ことリズアーメッド。

メタルバンドのドラムを担当する主人公はその演奏のために耳が聞こえなくなってしまい聴覚障害者になってしま
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マイリトルゴート(2018年製作の映画)

4.0

里見朝希監督作

いま世間を賑わせている「PUIPUIモルカー」の里見監督が卒業制作で作ったパペット短編アニメ。

グリム童話「狼と7人の子山羊」をベースに家庭内におけるエグい児童への暴力を痛烈に批判
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落下の王国(2006年製作の映画)

3.8

ターセムシン監督作

「石岡瑛子展血が汗が涙がデザインできるか」に行ってきたのでこの機に鑑賞。

お伽話と現実世界がクロスしていく、というストーリーは後の「ライフオブパイ」と通じる構造。この作品が映画
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佐々木、イン、マイマイン(2020年製作の映画)

3.8

内山拓也監督作

僕の人生には佐々木はたぶん居ないと思う、わからないけど。佐々木みたいにパチプロやってるやつはいるかもしれないけど僕は今じゃそいつのこと知らないから。

だから俺の話だ、みたいにはなら
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

4.2

ヨンサンホ監督作

これはまさに、マッドマックス怒りのゾンビロード!

新感染から4年後、北朝鮮との国境は武力で完全に封鎖されパンデミックと化した韓国は世界から隔絶された。事件当時国外脱出に成功し香港
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映画 えんとつ町のプペル(2020年製作の映画)

3.7

濱田裕介監督作
原案、脚本は西野亮廣

制作はスタジオ4℃、2Dの作画と3Dの映像がミックスされたアニメーション。

「鉄コン筋コンクリート」「マインドゲーム」と細部までの書き込みを得意としたスタジオ
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セデック・バレ 第二部 虹の橋(2011年製作の映画)

4.0

ウェイダーション監督作

第二部はモーナルダオ率いるセデック族による武装決起の開始から戦闘、日本軍による鎮圧までを描いた。

第一部のNHKドラマテイストの映像とは打って変わって劇映画らしい血みどろの
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セデック・バレ 第一部 太陽旗(2011年製作の映画)

3.8

ウェイダーション監督作

日本統治時代の台湾で起こった先住民のセデック族による抗日事件「霧社事件」を描いた作品。

第一部では日本軍による一方的な台湾統治の状況とセデック族の頭目モーナルダオが日本軍へ
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記憶にございません!(2019年製作の映画)

1.8

三谷幸喜監督作

あけましておめでとうございます!!
今年の初映画はこの駄作をこき下ろしてやろうと思います

いやー、ひどいね。
この作品の中でも「昼下がりの情事」という名前が出てきたり女装の下りがあ
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ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.0

ピートドクター監督作

今年最後はピクサー新作にして劇場公開からディズニープラス配信に変更されてしまったこの作品!

やっぱりピクサー作品に外れなし、特にこの作品は映画館で見たかった。エンドクレジット
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ボーイズ・イン・ザ・バンド(2020年製作の映画)

4.2

ジョーマンテロ監督作

68年に初演された舞台劇二度目の映画化。

ゲイコミュニティの一夜のパーティを描いた室内劇。

冒頭からメンバーが集まるまでをそれぞれの視点からテンポ良く見せてくれる。また、集
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翼よ!あれが巴里の灯だ(1957年製作の映画)

3.9

ビリーワイルダー監督作

チャールズリンドバーグによるNY、パリ間の33時間半による単独無着陸飛行成功までの史実に基づいた物語。

こういうシンプルで直線的な物語という点ではワイルダーの作品群の中でか
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フロント・ページ(1974年製作の映画)

4.0

ビリーワイルダー監督作
ダイアモンド、ワイルダー脚本コンビ
主演ジャックレモン

後期ワイルダーの傑作。

いやー、本作のレモンはどのワイルダー作品よりも不憫!不幸!可哀想!

結婚のために記者を辞め
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お熱い夜をあなたに(1972年製作の映画)

3.5

ビリーワイルダー監督作
ワイルダー×レモンという黄金コンビの後期。

これは後期ワイルダーの悪いところが抽出されてしまったような作品だった。

舞台のイタリアはステレオタイプな感じでリアリティは無くそ
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ねえ!キスしてよ(1964年製作の映画)

3.7

ビリーワイルダー監督作

ワイルダーのキャリア下日になり始めた頃のウェルメイドな作品。

田舎町にたまたま立ち寄った有名歌手のディノ。教会のオルガン弾きスプーナーと歌手を目指すガススタンドのミルサップ
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燃ゆる女の肖像(2019年製作の映画)

3.9

セリーヌシアマ監督作

本年度劇場映画ラストです。
ベストテンは年内に上げたいと思います。

画家のマリアンヌはミラノへ嫁入りをする姉を亡くしたエロイーズの肖像を描く依頼を受けるが、エロイーズは嫁入り
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素晴らしき日曜日(1947年製作の映画)

4.4

黒澤明監督作


戦後不況の波を受ける貧しい二人の若いカップルのある日曜日の話。

黒澤明評価の流れから溢れている作品だが、やはり非常に映画的なクオリティが高く素晴らしい作品。

前半は実際の街でロケ
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マイ・ビューティフル・ランドレット(1985年製作の映画)

3.7

スティーヴンハリアーズ監督作

パキスタン系移民のオマルと英人でヤンキーのジョニーが家族経営で任された廃れたランドリーを建て直す。

LGBTQ映画の先駆的な作品。このジャンルの歴史を扱うときは必ず取
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七年目の浮気(1955年製作の映画)

4.0

ビリーワイルダー監督作

地下鉄からの風を受けてスカートが捲れるシーンはモンローのビジュアルとして非常に有名。しかし実際のシーンはスカートとモンローの上半身は別々のカットだったりします。

誘惑、不貞
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ナッシュビル(1975年製作の映画)

3.9

ロバートアルトマン監督作

カントリーミュージックのメッカであるテネシー州ナッシュビルを舞台に、ミュージシャン、プロデューサー、観光者など24人のキャラクターによって構成された群像劇。

この物語の最
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レイニーデイ・イン・ニューヨーク(2019年製作の映画)

4.5

ウディアレン監督作

僕はこの作品を丸々3年くらい待ってました。#Me too運動に加え、やっと公開されたと思ったらコロナ禍で劇場に駆けつけることができなかった。お預けもいいところだ。

今作は雨のニ
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夕やけ雲(1956年製作の映画)

4.0

木下恵介監督作

魚屋の一人息子の洋一が主人公。姉は結婚を約束した彼氏を振ってお金持ちの元へ嫁ごうとしている。父親が病気で死にかけ、洋一は夢を捨てて魚屋を継ぐ。

青春の終わり、開かれた可能性から一つ
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ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)

3.9

ロバートアルトマン監督作

レイモンドチャンドラー原作の言わずと知れたハードボイルド小説の名作の映画化。

私立探偵の主人公、友人の失踪にある男からの依頼、ある組織から疑惑をかけられ、自体を掴めないま
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Mank/マンク(2020年製作の映画)

3.8

デイヴィッドフィンチャー6年ぶり監督作

MGMの社長であるルイスBメイヤー率いる資本家と若き天才オーソンウェルズと対立していく、「市民ケーン」の共同脚本であり、地位無しアル中のハーマンJマンキーウィ
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お嬢さん乾杯!(1949年製作の映画)

3.9

木下恵介監督作

小津作品が日本映画の基準みたいに思われているけど、木下作品を見てみるとどう考えてもこっちがスタンダードだよ!
どんだけ小津作品って歪なんだよって感じる。

若き原節子が演じる借金を抱
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愛する時と死する時(1958年製作の映画)

4.3

ダグラスサーク監督作

隠れた大傑作

敗戦間近のドイツを舞台に、ロシア戦線から一時故郷の街に帰国した主人公だったが、そこは空襲によって崩壊しており、両親の行方も不明。幼馴染で父親が収監されたヒロイン
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ウルフウォーカー(2020年製作の映画)

3.8

カートゥーンサルーン作品
トムムーア
ロススチュアート監督作

ケルト三部作、三作目。

壁を作り森林を伐採侵略していく近代思想と森に古くから住む狼の群れと人間と狼両方に変身できるウルフウォーカーとの
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アメリカの友人(1977年製作の映画)

3.9

ヴィムヴェンダース監督作

ブルーノガンツとデニスホッパー共演。

ヴェンダースらしいコントラストの強いカラーと音楽をあまり使わずに、ストーリーよりも言葉を見せる詩的な演出。

しかし、全編に漂うブル
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日曜日が待ち遠しい!(1982年製作の映画)

4.0

フランソワトリュフォー監督作

彼の遺作となった作品

妻を殺され、連続殺人事件の犯人の容疑までもかけられた男とその男のお店で働く秘書がタッグを組み秘密裏に犯人を追跡する推理ミステリー。

ヒッチコッ
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