ククレ

眼下の敵のククレのネタバレレビュー・内容・結末

眼下の敵(1957年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

有名な潜水艦映画なのに見逃していた。TSUTAYAに久しぶりに行って見つけた〜。
これはとても面白かった!98分という短い尺で中だるみせず、一気に見せてくれるやん。1957年の作品なのに特撮技術も素晴らしくて驚いたわ〜。爆雷投下の水柱の迫力が凄まじいな。当時の撮影では実際に爆破させてたんやろうな…。海軍全面協力らしいから。

以下はネタバレ…





何と言ってもわかりやすいストーリーが良い。アメリカの駆逐艦と「眼下の敵」ドイツのUボートの攻防。魚雷対爆雷。お互いに相手の出方を見て駆け引きしながらジリジリ…。それぞれの艦長が人格者やから、どちらにも共感してどちらも応援しながら観てた。

ドイツが歌を歌うところがとても良かった。他の潜水艦映画でも同じような展開を見たことがあるような…これが元祖なんやろうな。

ドイツ軍を悪く描かず、互いに高潔な軍人として認めあうスポーツマンシップ(?)は良かったんやけど、ドイツ艦長は反ナチスみたいな描写もあったなぁ。「連合国側」に寄りすぎなのはあまりにも都合が良すぎるわな。Uボートと共に玉砕するのかと思いきや、まさかアメリカ軍にやすやすと助けを求めるとは…。「自爆して駆逐艦もろとも巻き込んで散る」という展開と思っていた私は、あまりにも「日本人」過ぎるのか?

だって、捕虜になったはずなのに、ラストで甲板で二人が語らってるのには何か違和感あるで…。ドイツ軍艦長としてのプライドは?アメリカの海兵隊員たちも受け入れてるのか?
結局、アメリカ軍礼賛映画になるのは仕方ないわな。
ククレ

ククレ