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28日後...のRのレビュー・感想・評価

28日後...(2002年製作の映画)
3.8
先日ナイトオブザリビングデッドを見たら他のゾンビ映画を見たくなったのでむかーーーし一度見ようとして途中でやめた本作を見てみました! 昔はこれが怖くて見れなかったのがウソのようにへっちゃらやった!🤣 今となっては何が怖かったのか全然わからへん。いや、それはウソや、よく覚えてるわ。血を浴びるとビョーキに感染するというコンセプトがリアルで気持ち悪すぎてやめたのです。なんでそんな風に思ったかは覚えてないけど。ロンドンの霊長類研究所に侵入した動物愛護テロリストたちが、檻に入れられたサルどもを解放してやるぞー!と暴れてるところに、研究員が現れ、やめろ!!! やばいことになるぞ!!! 止めるのを聞かず、オリを開けたら、獰猛化したサルが襲いかかる!!! 襲われた女はどういうわけか瞬時に凶暴化し、他のメンバーに襲いかかる!!! その28日後……交通事故で昏睡状態になっていた主人公ジムが目を覚ますと、無人の病院は荒れまくってて、外に出るとロンドンの街も荒廃し、空っぽになっていた。何があったんだ? 呆然と街を彷徨い、教会の中に入ると、とつぜん凶暴化した人々が彼に襲いかかる!!! そのとき彼を助けてくれるセリーナ、そしてのちに出会う親子と共に、ラジオから聞こえてくる音声を頼りに、軍隊が生存者を保護しているという場所を目指すのだが……という流れ。まず、この映画は、ゾンビ映画というジャンルに当てはまるかどうかが議論の的になるかもしれない。個人的にはどっちでもいいんやけど、純粋なゾンビ映画を期待して見始めると、後半ちょっと物足りなく感じる可能性があると思う。後半の半分以上はゾンビそのものには関係なく、極限状態における人間同士のドラマが展開する。なので、途中からまるで別のジャンルの映画を見てるような気がしてくる。心の底からゾンビ映画を楽しみたかった僕は、後半、少々興味が薄れてしまった。で、ゾンビが再び出てきはじめてから興奮を取り戻す。本作においては、実はゾンビはゾンビではなく、そういうビョーキの症状であり、みなさん動きがめちゃくちゃ速い。完全に自暴自棄になった人間の火事場のくそ力くらいの勢いがあるため、めちゃくちゃスリリング! そいつらが血のゲボをブッカケてやろうと襲いかかってくるんやから! コワイ! 彼らの体液を体内に取り込んでしまうと、瞬く間に彼らと同じ狂人になってしまう。それが最初に起こるシーンは非常にエキサイティング! あ…感染した……ってなってからのナタさばき! すばらしかった👏 車に乗り始めてからのトンネルシーンのハラハラにはテンション上がるし、あと、カラスのシーン。あのうわっ!!! ていう感じ。I love you。切なくて怖くてわなないた! 後半になると、より人間の恐ろしさにフォーカスがあてられるんやけど、んー、ここらへんはなんか…よくある感じの話やし単純なプロットやから、新鮮さがなく…面白さが1/4減。まぁ言うてもふつうに面白いんですけどね。終盤はかなりスカッとします。憎たらしいやつらの向かえる結末がよい。映像が全体的に手持ちのデジタルカメラで撮ってるようなやつをエフェクトかけた感じになってて、リアルな臨場感があるなかで、非現実的なゾンビが暴れまくるので、すごい緊張感なのだが、それに対して音楽は案外ポップなので、好き嫌いわかれそうな印象、個人的には可もなく不可もなくって感じでした。あと、ゾンビ映画には付き物の、人間とは何のために生きる存在なのか、という実存的疑問を突きつけてるところ! そういう人間的に深いテーマにはものすごく惹きつけられますね。人はただ生存するためだけに生きるのか? それとも何か他の目的のためにいきるのか? まぁ人間の生きる目的なんてひとつに決まっているし、ふつうはその通りに生きてるんやけど、人間には理性があるがばかりに、その目的を見失ってしまう。それがすっと飲み込めるように描かれているのはすごく良かった。ただ、これまた将来見たいかと言われると、No, thanks😐と言うだろう。
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