YasuyukiMuro

スモークのYasuyukiMuroのレビュー・感想・評価

スモーク(1995年製作の映画)
4.3
20年以上ぶりに観たけどやっぱり良い。37度の真夏に観るのはちょっと違うけど、やっぱり良い😆

原作はポール・オースターの短編「オーギー・レンのクリスマスストーリー」、P・オースター自ら脚本も手掛け、監督は「ジョイ・ラック・クラブ」のウェイン・ワン。「ジョイ・ラック〜」同様、登場人物それぞれの物語が絶妙に交差する群像劇が冴えてます。この監督、何気に好きだ!

ブルックリンの街角で小さなたばこ屋を営むオーギー(ハーヴェイ・カイテル)。妻を失った元ベストセラー作家ポール(ウィリアムハート)、父親を探す黒人の少年ラシーム、義手の男サイラス(フォレスト・ウィテカー)、オーギーの別れた妻ルビー(ストッカード・チャニング)や娘。

皆がそれぞれ心に傷を負ってる。それでも、友情と笑い、少々の嘘とたばこの煙で、つらい心を覆い隠しながら逞しく生きる…。大きな事件は起こらないけど、人情が溢れてて暖かくてホッコリ。←やっぱり冬に観たい!

何と言っても、ハーヴェイ・カイテルがかっこ良過ぎ!パルプ・フィクション、レザボア・ドッグスのクールな役柄と異なり、人情味溢れる燻し銀の姿に見惚れます。まさに父親の様な、男が憧れる男!
ウィリアム・ハートや、フォレスト・ウィテカーも最高の演技。
ラストはトム・ウェイツの歌声と共に流れるモノクロ映像…心に残るエンドロールとして超一級です!

得点は思い出の映画という事でちょっと甘いかも…でもフィルマークス平均も納得!
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