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ダークナイトのabeeのレビュー・感想・評価

ダークナイト(2008年製作の映画)
3.8
【he is just a beginning】

連休中にダークナイト・トリロジーを観よう②

残念ながら1作目の方が面白いと思ってしまった。

1作目のBlu-rayの映像特典の中に冒頭の銀行強盗シーンが入っていて、それを観て2作目への期待感をかなり高めていました。

ところが銀行強盗シーンが終わってから私のテンションは盛り上がりませんでした。
何故なのでしょう…。

思った以上にバットマンとジョーカーの対峙までに時間を要していたことが一番の要因な気はします。
それにジョーカーの不気味さの根源は直接的な暴力性ではなく「誰もが持つ冷酷な心を引き出す」部分にあります。
なのでジョーカー自身はそれほど肉弾戦に強い感じではないので作品自体がアクション性は低めなのです。ジョーカーの破壊行動は大味ですからね。基本爆破、乗る車はバスや大型トラックをチョイスするので見た目には大変派手ですが。

でも「ダークナイト・トリロジー」の本来の形はこれが正しいのでしょう。
ヒーローものですが監督はクリストファー・ノーランですからね。
今作は特に人間の性がむき出しになっていて、人間に絶望したり、憎悪したり、それでも信じることをやめられなかったり、包み隠さず「人間」を見せてくれるのです。
それがこの作品の本来の形なのでしょう。

でもこの作品の主人公は間違いなくジョーカーですね。
あの存在感の強さに誰も勝てない。
ヒース・レジャーという人間を完全に消しています。
もちろん、素顔が出てくるシーンがワンシーンしか無いのも理由ですが「これは本当にヒースなのか?」と信じられなくなるほどの憑依っぷりでした。

レイチェル役の交代もそんなに支障は無くとも、前作のケイティ・ホームズと今作のマギー・ギレンホールはルックスの雰囲気が正反対ですからね。キャラクター自体もちょっと違って見えました。

ということで、ヒースの「ジョーカー」が素晴らし過ぎることを含めても、私は1作目の方が楽しめました。

3日間て早い…
3作目も観てるんですが、例の如くシーン一つの記憶もありません。
少なくとも1作目、2作目は観る前からシーンやストーリーが脳裏に浮かんでいたのですが、3作目に関しては皆無です。
だからといって面白くないとは限りませんので、取り敢えず観ます。
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