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遥かなる大地へのabeeのレビュー・感想・評価

遥かなる大地へ(1992年製作の映画)
3.9
【冬の星に生まれたらシャロンみたいになれたかなぁ】

シャロンじゃなかった。
シャノンだった…。

オクラホマ州は「早い者勝ちの州(sooner state)」と呼ばれますが、そんな呼び名の由来となったランドラッシュを題材にしたロン・ハワード監督作品。

アイルランドの地主の娘とその地主に土地を奪われ命も落としてしまった農夫の息子が夢を求めてアメリカへと旅立つーー。

地味なパッケージの割に結構色んな要素が組み込まれていて全編本当に退屈しないんですよ。

冒頭は自然豊かなアイルランド。
そしてアメリカへ向かう船からボストンへ。
そしてラストは「遥かなる大地」オクラホマ。

土地が変わることによって映画の雰囲気がガラッと変わるので飽きないのです。
アイルランドのシーンは「ザ・イギリスの歴史ドラマ」、ボストンのシーンはトム・クルーズの成り上がりと共にボクシング・ムービーとして観れますし、オクラホマでは臨場感、スピード感たっぷりの馬のレースを観ることができます。

ラブ・ロマンスとしても、2人の距離感がもどかしく、お互いを否定していても惹かれ合っていることがきっちりと伝わってきて切ないのです。
いざとなると互いを守るために全てを捨てる2人が素敵です。

最後にはちょっとファンタジー起こっちゃったところが「ん?」って感じでイマイチでしたが、望んだ結末を迎えてくれたのでそこはご愛嬌。

ということで、たまにはこういうラブロマンスを続けて観るのもいいですね。
私、別にこういうラブストーリーが嫌いなわけじゃないのに、ディズニー・プリンセスものを楽しめないのは何でなんでしょうか?
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