shino438

オールウェイズのshino438のレビュー・感想・評価

オールウェイズ(1989年製作の映画)
3.0
この映画の公開(1989年)から1年後に「ゴースト/ニューヨークの幻」が公開された時には「こんなんオールウェイズのパクリやん」って思ってた。当時はなんだかジーンと来て泣けた。

リチャード・ドレイファスがただの白髪のおっさんなのに何かシャレててカッコよかった。消火活動用の大戦時代の古い飛行機や、飛行機野郎たちのじゃれ合い等、「スピルバーグがこだわって撮りたかったんだろうなー」と思えるようなシーンがたくさん出てくる。なんとなく「トップガン」に似てるなと思って調べたらなんと「トップガン」は本作の3年前に公開されていた。

ずっとフザケて本心を言わない主人公と、ずっと心配しつづけているヒロインの恋愛はひたすら切ない。そして主人公がヒロインに対して担う事になる「ある使命」も胸が張り裂けるような気持ちになる。そしてこの映画が決定的に「ゴースト」と違うのは、その結末が「残されたものの人生に希望を与える」事だという事。残されたものは明日からまた日常が始まるから。

これが遺作となったオードリー・ヘップバーンが出てくるとやっぱり映画の品格が上がる。やっぱり素敵ですな。できれば吹き替えはメーテルの人にやってもらいたかった。2人の思い出の曲となる「煙が目にしみる」はこの映画以降めっちゃ聞いた。だから「アンチェインド・メロディ」よりこっちの方が「目に染みる」のです。
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