shino438

インターステラーのshino438のレビュー・感想・評価

インターステラー(2014年製作の映画)
3.0
せっかくなのでIMAXで観た。こういう難しい映画がリバイバルで上映されるメリットは、「家に帰ってもう一回見直して解読」できる事。初見だったので難しいことは置いといて目一杯没入して観ることが出来た、やっぱり映画は映画館で観ないとね。

前作「インセプション」と同じく時間軸の映画。状況毎に時間の流れが違う。ある星の重力下では1時間が地球の7年だったり、夢の中では実際の時間の20倍だったり。そういえば「ダンケルク」だって異なる時間内での出来事を繋げてた。設定された時間によって起こる出来事で一喜一憂して、最後に辻褄合わせで「おー!」っとさせる。とにかくノーラン監督は時間の概念が好きだ。

人類の存亡をかけた宇宙への挑戦なので本来であれば、「インディペンデンス・デイ」みたいな偶像撃になるところを、登場人物を大胆に絞る事で、クーパーと子どもたちの家族の物語にした。家族のつながりは難しい物理学や悠久の時を経て、愛が答えを導き出す。キリスト教をベースにしたり、時間軸やブラックホールの概念など、専門家が考証した難解な設定を超えて「愛こそすべて」にたどり着く展開は、頭が良くない自分でも胸が熱くなった。ノーランは理屈っぽいのに熱い男だ。

マーフ役のジェシカ・チャスティンと、マン博士役のマットデイモンの組み合わせにはちょっと笑った。マット・デイモンよ。お前は何回宇宙にほったらかしにされるんだ・・・。
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