shino438

マッドマックス 怒りのデス・ロードのshino438のレビュー・感想・評価

3.0
たぶん4年ぶり?くらいに再鑑賞。この映画の一番凄いのは、35歳くらいの時に撮った1作目から、70歳くらいで撮った本作(4作目)まで、ブランクを感じる事なく「狂気のテンションが変わってない」こと。山田洋次監督にも見習ってもらいたい。

ほぼ枯渇してるガソリンを惜しげもなくスーパーチャージャーで燃やしまくって荒野をひた走るだけのシリーズだけど、今回は今までよりもさらにシンプルな内容にしているので、もはや「行って戻るだけ」の映画となっている・・・んだけど、なんかフェスで叫んでるような気分になってテンションが上がる。火を吹くギターを弾きまくってるからかな。

「マックスが死なせた妻子のトラウマがある」とか「イモータン・ジョーはトーカッター」とか1作目の設定を残していて、序盤にマックス自慢のインターセプターもあっさりと奪われてしまうので、これは「2」をもう一回やり直しているのかも知れない。そうならそうで「良く出来てるリブート」と言えるし、逆に「そんな事どうでもいい」くらいに独立した映画にもなっている。要は「前後とか文脈とか内容なんかどうでもいい」。

シャーリーズ・セロンはこういう役でもガチで来るからカッコいい。ただやっぱりこじらせ男子ならトム・ハーディで決まり。メルギブよりもさらにマッチョで狂ってる新しいマックスを見事に演じてた。だたこの映画の残念なところは、「マックスのカッコよさが映画の中盤以降から」ってところ。できれば「インターセプターでガソリン探してたらチンピラが絡んでくる。そこをソードオフしたショットガンで仕留める。その後犬に餌」は欲しかった・・・。ということで「2」をもう一回見直そう。色々かいけどやっぱりメルギブの「2」が好きだ(元も子もない締め)
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