初期ガイ・リッチー作品の集大成。久々に鑑賞。この映画が少し残念（に感じる）なのは、良くも悪くも「ブラピのせいでブラピの映画になってしまった」事かもしれない。みんないい仕事してるから他のキャラにも目を向けてほしい。
いろんな人種のチンピラが運命に振り回されて思わぬ結末になってしまうという初期のガイリッチーの得意な「オムニバスに見せかけて一つに繋がる」映画。メキシカンマフィアを震え上がらせるベニチオ・デル・トロも回し蹴り前夜のジェイソン・ステイサムもみんな若い。パルプフィション的な流れを徹底的に下品なイギリス英語と、なんともいえないざらついた映像で表現するとこうなる。
初見では何がなんだか分からなかったんだけど、再度見て思ったのは「なんだかよく分からなくても良い」って事か。数多い登場人物の中で、発端となるアメリカのマフィア役のデニス・ファリーナだけをきちんと追いかけられればオチの面白さは伝わると思う。因果応報とか巡り巡ってとかそういう話。
とにかくブラピがカッコよくて、その他を圧倒してしまっているのが残念。すでにブラピはスターだったはずで、ハズシでイギリス映画に出ていてもほとばしるオーラがハリウッドスター感丸出しで目立ちすぎてる。だけどやっぱりブラピのボクシングは燃える。今だったらジェイソンステイサムが代わりに出たほうが強かったりするんだけどなーとか思いながら懐かしく観た。
