西部劇映画の元祖といえるこちらの作品。
正直前半は淡々と進み、退屈に感じたが、迫力満点のアクションシーンには目が釘付けになった。
ステーションごとにストーリーが進み、キャラクターたちの関係性の進展がなされる。
個性的なキャラクターたちの掛け合いも見ものである。
特に若いジョン・ウェインのリンゴ・キッドの雄々しいかっこよさには目を見張る。
しかし何よりもやはり、敵に追いかけられて駅馬車が疾走するシーンこそ目玉であろう。
馬車の中の俳優たちの顔がよく見えるショットと、外から敵と馬車が映るショットで構成されている。
現代ではそう珍しいことでない、ロケーション撮影の広大さが、ロングショットでよくわかる。
馬たちの疾走する様子、馬から転げ落ちる人物、白く舞い上がる砂埃。
それらがそのまま、行われているからこそのありのままの迫力が伝わってくる。
私は西部劇は全くの初心者だが、それでもアクションシーンを含めて楽しく観ることができた。