Ricola

駅馬車のRicolaのレビュー・感想・評価

駅馬車(1939年製作の映画)
3.6
西部劇映画の元祖といえるこちらの作品。

正直前半は淡々と進み、退屈に感じたが、迫力満点のアクションシーンには目が釘付けになった。


ステーションごとにストーリーが進み、キャラクターたちの関係性の進展がなされる。

個性的なキャラクターたちの掛け合いも見ものである。
特に若いジョン・ウェインのリンゴ・キッドの雄々しいかっこよさには目を見張る。

しかし何よりもやはり、敵に追いかけられて駅馬車が疾走するシーンこそ目玉であろう。

馬車の中の俳優たちの顔がよく見えるショットと、外から敵と馬車が映るショットで構成されている。

現代ではそう珍しいことでない、ロケーション撮影の広大さが、ロングショットでよくわかる。

馬たちの疾走する様子、馬から転げ落ちる人物、白く舞い上がる砂埃。

それらがそのまま、行われているからこそのありのままの迫力が伝わってくる。

私は西部劇は全くの初心者だが、それでもアクションシーンを含めて楽しく観ることができた。
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