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アキラ AKIRAのsingerのレビュー・感想・評価

アキラ AKIRA(1988年製作の映画)
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年末年始と言えば、「AKIRA」。
というのも、初めて観たのが年末に放送してたアニメの特別番組だったというのがあって、
以降、何かと年末年始に観る機会が多かったんですよね。
そのうち、マイルールとして、年始の1本目に必ず観るようにしてて、
もう、すっかり恒例化してる作品です。

流石に、まだ見る度に新鮮な発見があったりするわけじゃないんですけど、
それでも、ずーっと、ずーっと観続けても、
古い作品を観ている感覚があまりしないのは凄いなぁと。

以降、2009年の1月に書いたブログのレビューです。

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自分は年明け一本目に観る映画は、毎年「AKIRA」です。
最初は特にこれといった理由は無かったんですが、年末年始の深夜によくTV放送をしてた覚えがあって、
何度かそれを観ているうちに、「年末年始はAKIRA」な気分になってしまうようになったんですよね。
初めて観た時から15年以上が経過しているのですが、今ではすっかりと年始の恒例行事となってしましました。

ということで、今年も鑑賞しました。
この映画を観るのは何回目になるのかなぁ。
初めて観たのは15歳位の頃だったと思う。
最初は全然意味がわからなかったんですけど、何か凄くカッコ良くてセンスの良いものを感じて。

この作品の良さが知りたい。
理解出来るようにセンスを磨きたい。
「俺、最近AKIRAに嵌ってる」って言いふらしたい。

そんな思いで、自分自身が積極的に少しずつ作品との距離を縮めていったような作品ですね。
コミックスを購入して読んだり、設定資料集や解説本を買って読んだり。
そういう行為が凄く刺激的で、自分のアートへの理解が深まっていくような感覚は、
思春期の自分にとって、ひとつひとつ扉を開いていくようなものだったんでしょう。

今では、何度も繰り返して観たんで、ストーリー展開も登場人物のセリフも隅々まで覚えているけど、
そうやって少しずつ縮めていった過程を思い出したり、新しい発見を求めたり。
後、やっぱ単純に大好きな作品なので、やっぱり年に一回位は観返しておきたいと思うんですよね。
そんな思いで、この年始の鑑賞を続けているのですが、何年経っても時代が追いつくことが出来ないというか、
いつ観てもまだまだ遠い未来のように感じるから、やっぱりSFアニメの金字塔なんだなぁと。

「AKIRA」はやっぱり、肌に合う合わないがありますが、
一生に一度は観ておきたいくらいの、とても重要な作品だと思います。
特に若い世代の人には凄く紹介してあげたい気分になるんですよね。
「FREEDOM」なんかより、よっぽど面白いし奥深いから。

観て嵌った人同士だと、セリフの言い合いとかも楽しい。
自分は金田が黒服のアーミーの下っ端に対して、「何だお前、葬式帰りか?」って言うのが好きですね。
「やっとモーターのコイルが温まってきたところだぜ」とか。
名台詞っていうより、とにかくクールでカッコ良い台詞が多い。

初対面の人なんかでも、「えっ?AKIRA好きなん?」っていうところから接点を持ったり、近づきになった人も居るし。
そういうことが、幅広い層の人と共有し合えるのも、思い入れを深める結果に繋がっている。

自分が持っているのは2001年に出たスペシャル・エディションです。
やっぱり特典関係が一番充実してるので、これが決定版ですよね。
でも、来年ブルーレイ版が出るようで、さらに画質の良い環境で楽しめるようになるようです。
自分はブルーレイのデッキも、大型のハイビジョンテレビも持ってませんが、
「AKIRA」ならちょっと高画質を体験してみたいなぁと思えます。

後、2009年にはハリウッドで実写映画化されるという話ですが、
これは蛇足になりそうで、あんまり興味が湧かないですね。
観ることは観るんだろうけど、「AKIRA」の世界はやっぱり完成されてめと思うので、
リメイクや続編が作られる余地は、殆ど皆無に近いと思います。

毎年、この劇場版を観れば自分としては十分ですね。

http://kj1107.seesaa.net/article/112030370.html
2009年の1月にブログに掲載した記事です。
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