すいか

タレンタイム〜優しい歌のすいかのレビュー・感想・評価

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)
4.6
ヤスミン・アフマド特集にて

2度目の鑑賞。
「タレンタイム」という、学校主催の音楽コンテストが物語の舞台。出場する生徒たちの、それに向かっていく日常生活を、友情、恋愛、家族模様を織り交ぜながら描いた作品。
多くの人種、宗教が混在するマレーシアを描いた作品を多く残したヤスミン監督。本作も、そういうマレーシアのお国事情がふんだんに感じられる。しかし、物語の主軸はあくまでも、温かいヒューマンドラマであり、キュンとするラブストーリーなのだ。ここに、素敵な歌が加わって、これがものすごく感情を揺さぶられる。もうなんと言ったら良いのか…最高だった。
きっとこれからも、どこかで上映され続けるであろう本作。何度でも、スクリーンで観たい。優しくて切なくて、哀しみですら美しいと感じさせるような、独特な世界観に浸りたい。

冒頭とラストは、学校の体育館の明かりがパチンパチンと灯され、パチンパチンと消される演出。これも、とても良かった。

1度目観たとき、すごく良かった、と思ったのに、記録も特に付けていなかったので、内容をあまり思い出せなかった。Filmarksを始めて、ちゃんとその時自分が感じたことを記録できるのはいいものだなと再確認した。
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