すいか

ラ・ラ・ランドのすいかのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
10万分の1秒の音響映画祭にて。

公開当時映画館で観賞した以来。現在も定期的に映画館で上映されているが、今回は音響にこだわって編集されているそうで、久しぶりに観てみることにした。

「もしあの時、こう言っていたら。ああしていたら。いったい現在(いま)は、どうなっていたのだろうか。」
年齢を重ねていろんな経験をするにつれて、そう感じることは多い。この作品は、そういう人生のほろ苦さが詰まっている。
ミアとセバスチャンは、それぞれ夢を持って暮らす中で出会い、愛し合った。お互い夢を実現したけれど、結果的に隣にお互いはいなかった。でも、2人が出会わなければその夢は実現していなかったのかもしれない。人生は何があるかわからない。
「もし」を考えても、現実の世界は変わらず流れていくし、変えられないし、人生って多分その繰り返しなんだけど…と、色々思いを巡らせた。

以下、好きな点など
・最初の渋滞から始まるミュージカルシーンは圧巻であり、正直ここしか覚えていなかった。ミュージカル映画の掴みの部分は心に残りやすいと思うが、ララランドのオープニングはすごいと思う。
・ミアが最後のオーディションで歌うシーンが、素晴らしい。歌詞が良い。
「Here's to the hearts that ache.Here's to the mess we make」
「痛む心に栄光を、私たちのもがき苦しむ様に栄光を」字幕は栄光=乾杯だったかもしれない。どちらにせよ心に滲みる。
・「セブズ」のロゴがいい。青いネオンがかっこいい。
・最後に見つめ合う2人の表情。エマ・ストーンの、泣きそうな笑顔が素敵だった。
・J.K.シモンズが一瞬なのに存在感がすごい。この後続けてセッションを観る予定なので、ワクワク感が高まる。

8本目
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