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プライドと偏見のtorakoaのレビュー・感想・評価

プライドと偏見(2005年製作の映画)
2.8
コリン・ファース主演(?)のドラマは好きだったし、マシュー・マクファディンの穏やか癒し美声とMr.ダーシーの組み合わせが気になって観てみた。
作品自体がどうだという前に字幕がわかりづらくてダメだ。話に入りにくい。特に気になったのはウィッカムが来なかった理由を姉が話してるらしき場面。
字幕:「聞いた話では 彼が婚約に乗り気なのは ある男性のお陰みたい」「それが誰かは明白ね」
……何のことだ?こんな時に吹替もあると助かるので基本ディスクレンタル派。
吹替:「私に教えてくれた人の話では ウィッカム様が出掛けたのは ここにいるある紳士が原因だそうよ」「あんな人、紳士じゃないわ」
他にも何だか掴みづらい箇所が散見するので、これがこの話初見なら字幕版は厳しいと思う。

主人公だいぶ気が強くてキツイ。ドラマ版の主人公は思うところはありながら表に出さないよう努めてる感じがあって聡明さも感じさせるとこに好感持って、そんな主人公に惚れる男にも好感持ったので、ちょっとこちらの主人公は愚かさが強調されてる感じでいけ好かないなー。どっちが原作に近いかは知らない。
あと徒歩でやってきた主人公が泥だらけだと言われるとこ、足元見切れてて全体像がわからないのも好きじゃない。

マシュー・マクファディンは穏やか癒し美声ゆえにいけ好かない奴感が出づらいな。キツイ印象のヒロインと対比になってる感じで序盤から彼のほうに好感持ってしまう。じゃじゃ馬美女を馴す紳士みたいなのがコンセプトだったりするんだろうか?だとするとヒロインのキツさも柔らかい印象のMr.ダーシーもしっくりくる。
けどなー。家族が品性に欠ける、但し姉とヒロインは別。ってとこで、ヒロインもちょっとなーと思ってまう。舞踏会での家族の色々を二人共目の前では見てなくて、それだと後の場面で説得力なくならないか?とは思っていたが、これは盲点だった。まあ恋は盲目ということで何とかなるけど、美人だから許す的な印象になってしまって人間性込みで惚れ込んでるようには思いにくいのがなー。

ドラマ版ヒロインの、言わずに済むなら言いたくなかったのにみたいな感じの感情の吐露が好きだったので、こっちは言いたい事言ってスッキリしようとする現代ドラマによくいる見飽きたヒロインて感じで凡庸に思った。

母親と愚妹二人は凄いあんぽんたんて感じでよかったんでないかな。役者としてやり甲斐ある役なのかもなー。変わり者の妹、パイレーツ・ロックと聖トリニアンズ女学院で見たな。タルラ・ライリーさんφ(.. )
Mr.ビングリーの好青年ぶりが微笑ましかった。
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