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マッチ工場の少女のefnのレビュー・感想・評価

マッチ工場の少女(1990年製作の映画)
4.0
 機能不全家族の娘が親に歯向かって"赤い"ドレスを買って置きながら、全く成長しないのがらしくない。逆に男に引っ掛けられて孕まされて、酒と煙草の味を覚えるきっかけになっている。
 冒頭のウォッカを注ぐ動作も薬物混入の前置きだったり、いつもの赤いドレスが何を着ても似合わない女の表れになったり、画面の端々にまでカウリスマキの感情が渦巻いている。どうしたんだろう。
 ただ、彼の映画らしくはないけどすごく好きな作品だった。
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