真っ黒こげ太郎

デッドフォールの真っ黒こげ太郎のレビュー・感想・評価

デッドフォール(1989年製作の映画)
4.5
「OK!Let's Do it!!」(オッケー!いっちょやろうぜ!)

「Rambo is Pussy!!」(ランボーなんざ目じゃねぇぜ!(ってそれ自分で言うか!?))




ロス市警が誇るスーパー刑事(コップ)、インテリマッチョのレイ・タンゴとワイルドマッチョのゲイブ・キャッシュ。
2人の大活躍でロスの平和は守られていた。

そんなタンゴとキャッシュを目の敵にする犯罪組織のボス、イブ・ペレは2人を罠にハメる。
裏取引の現場で偶然鉢合わせたタンゴとキャッシュ、だがそこには男の死体が!!!
2人は殺人の容疑で逮捕され、凶悪犯が蔓延る刑務所にブチ込まれてしまう!!!

例によって悪党達にフルボッコにされるのだが、冤罪である事を知る刑務所長のバックアップを得て脱獄!!!
2人は24時間以内に無実を証明しなければならない。
真の巨悪を倒す為、タンゴとキャッシュが大暴れ!!!!




マッチョ刑事コンビの大暴れを描いた、刑事アクション大作!!!
主演はシルヴェスター・スタローンさん!!!そしてカート・ラッセルさん!!!
80年代の2大マッチョ系アクションスターの共演作!!!
DVDを購入したので久しぶりに鑑賞。


今作は刑事2人のバディ物ですが、今回はド直球に肉体派マッチョ2人のバディ物となってます。
まぁ、スタローンさんもラッセルさんもアクション派な人ですからね。当然っちゃ当然か。w

ですが、スタローンさんが演じる刑事は、眼鏡をかけスーツを決めたインテリ系の刑事さんだったりします。
言うまでもありませんが、ぶっちゃけ似合わねぇ!!!!w
(マッチョ系刑事はラッセルさんが担当。)
普通なら「主演のキャスト逆だろ!!!」「キャスティング間違ってるよ!!!」とTwitter辺りで炎上しそうなもんですが、アクション場面になるとインテリ刑事の設定をド忘れして何時ものマッチョなスタローンさんになるので全く問題ナシです。w
何しろ「スタローンさんがインテリキャラ」という事自体が一つのギャグなんですから。
(きっと本人もそれを分かった上で敢えてやってるんだろうなぁ、ノリノリでw)


お話は「悪党にハメられた刑事2人が、無実を晴らすために悪党に挑む」というサスペンス系アクションでよくあるお話。
ですがノリは水素並に軽くてギャグも満載、敵ボスも最初から解ってるので、最終的には「黒幕の悪党共を吹っ飛ばして大解決!!」と単純明快な解決法でお気楽なノリで楽しめます。
特に2人の掛け合いは下手なコメディ映画より笑えるぞ。w
展開もスピーディで104分という尺の中で、バディ要素に刑事要素、刑務所からの脱獄モノにドンパチアクションと美味しい要素を絶妙な塩梅で詰め込んであるので飽きさせないぞ。
(思えばこの時点でムショから「大脱出」してるなぁスタローンさん。ブレない人って素敵。)


アクションも大スターの共演作との事で、パワフルな肉弾戦にド派手な銃撃戦、火薬の大爆破にド派手なカーアクションと何でもアリ。
どのアクションも基本クオリティが高いし、コメディ要素も上手く相まって楽しいぞ!!!
ただその分、一つ一つのアクション自体が短めなのが少々残念ですね。もうちょっと長めのアクションが見たかったかな。
(カーチェイスとクライマックスの戦いはそれなりに時間を掛けて描いていたけど。)



全編に渡って激しいアクション、抱腹絶倒なコメディ、テンポの良い愉快痛快なストーリーと、非の打ちどころがない素晴らしい一作でした。
難点としては、さっきも言った通り一つ一つのアクションがやや短めな事と、シリーズ化がなされなかった事でしょうか。
この制作陣&キャストが続投して、アクションがマシマシになった続編が見たかったなぁ。

まぁ兎に角、筋肉に刑事バディにドンパチにコメディと80年代マッチョアクションの素晴らしさが凝縮された最高のアクション娯楽作です。
細かい事は気にするな、面白けりゃなんでもええ!
兎に角俺の拙い駄文を読んでいる暇がったらすぐ見ましょう。w