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黒猫・白猫のmichiのネタバレレビュー・内容・結末

黒猫・白猫(1998年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

最初の方はしばらく、変なやつ観ちゃったかも…という気持ちだった。堕落した小汚いヒゲのおっさんが次々出てきて、この絵面で2時間耐えられるのかと…。
中盤から視覚的にはまぁ慣れて、はちゃめちゃな結婚式からは何でもありで楽しかったです。
賭博、詐欺、借金、政略結婚さらには死亡日偽装とまともな要素はほぼない話なのに、ちゃっかり全員ハッピーエンドでどうにでもなれって感じ。

驚いたのは、主役級も含めて出演者の多くはど素人のジプシーらしい!ザーレの人も、爺さんたちも村にいた普通の人だっていうからびっくり。
ブルガリア国境付近のセルビアと言われても私には全く想像がつかないエリアですが、ジプシーのリアルの雰囲気はあんな感じなのかなぁ…??

サムネイルにある写真を見て、太ったおじさんが浮いちゃって助けてくれー!って感じのかわいい図かと思っていたら、このシーン想像してたのと全然違ってすごいブラックジョークだった…。

いつもどおりプライベートブラスみたいな人たちが出てきて陽気な音楽をガンガン演奏するのが良い。クストリッツァ監督が描く彼らの立ち位置は毎回謎だが、今回もまたなんでそこに?と思うようなところに登場して笑ってしまう。

時折フレームインしてくるガチョウの群れがかわいかった。

クライマックスは、これまで観たことがある映画でダントツで臭そうで、画面越しにもオェッとなる。たぶんこれに勝る臭映画はなかなかないのでは…。

”Happy End”←なにこれ笑
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