ペコリンゴ

ケイト・レディが完璧な理由のペコリンゴのレビュー・感想・評価

3.6
記録。
約束の雪だるま。

サラ・ジェシカ・パーカー主演の働く女子向けエナジームービー。脚本は『プラダを着た悪魔』のアライン・ブロッシュ・マッケンナ。

サラ演じるケイトは投資会社で働くバリバリのキャリアウーマン。仕事も家庭も両立し完璧と称される彼女だが、特に家庭においては騙し騙し奮闘する日々。忙し過ぎて娘との約束を守る事が出来ず、まだ幼い息子の初めての散髪をベビーシッターに奪われ涙する。そう、彼女は決して完璧なワケではなかった。そんななか新規プロジェクトへの参加が決定し、ケイトはそれまで以上に多忙になっていく…。

僕は働く男子なので本作のマーケティング的には本来のターゲットではないのだろう。だけどある意味ワークライフバランスというものをテーマにした本作、いち労働者としてなかなか楽しめました。

仕事と家庭の両立に悪戦苦闘する話の流れなんだけど、そんな全てを完璧になんて無理なんよね。どこか手を抜かないと。ケイトの場合、手を抜くつもりは無かったんだろけど家庭がおざなりになっていたと。

ここで自分語りをしちゃうんですが、まだペーペーだった頃、何でも完璧にこなす先輩がいまして。その頃はやる気に満ち溢れていた僕、きっと空回ってたんでしょうね。ミスして偉い人にめちゃくちゃ怒られたんですよね。凹んでいた僕に先輩が言うんですよ。100%で頑張っちゃってない?って。そりゃ100%ですよって答えたら、俺は70%だって言うんです。要するに余裕が無いと防げるものも防げないって話なんですね。

まぁこれは仕事の話なんですけど、人生においても同じ話だと思うんですよね。セーブしてもイイんですよ。

…取り止めのない話しちゃったけど、作品は普通に面白かったです。