ペコリンゴ

コットンクラブのペコリンゴのレビュー・感想・評価

コットンクラブ(1984年製作の映画)
3.4
記録。
禁酒法時代のハーレムを舞台に、マフィアの覇権争いと絢爛なショーの世界、そして許されない恋の行末を描いたコッポラ監督作。

2000年代の『運命の女』『最後の初恋』でも共演してたリチャード・ギアとダイアン・レインの初共演作でもある。37年前の作品なので2人とも若い。ついでにギアの弟役ニコラス・ケイジも若い。

マフィアのボスに目をかけられるミュージャンとボスの愛人の危険な恋路、グレゴリー・ハインズ扮するタップダンサーの夢追い物語と2つの軸で進行するストーリー…なんだけどお話自体は魅力に乏しい。

たいした説得力も無くショーの世界で成り上がっちゃうディキシーとベラの生き様・恋路に興味を引くものはあまり無く、美男美女が華やかな世界でよろしくやってらぁ程度。タップダンサー側のストーリーはそれ以上に薄い。

とはいえ実在した高級ナイトクラブで繰り広げられる豪華絢爛なショーやハインズのタップダンスは見ものであり、まだティーンエイジャーであったとは信じがたいほど妖艶なレインには惚れ惚れする。

個人的にはゴージャスな雰囲気映画ってところなんですが、時代設定やマフィアものが好きならばもっと好意的に観れる映画かも。