Tom2022

あなたへのTom2022のレビュー・感想・評価

あなたへ(2012年製作の映画)
3.0
長い間、録画していて見る機会がなかったのですが、あの高倉健さんの晩年の作品とのことですので見てみました。

富山刑務所の指導員である倉島(高倉健)は、妻を病気で亡くした後に、妻からの手紙を受け取ります。それには、「故郷の海に散骨してほしい」と書かれており、妻の故郷である長崎に向かいます。その道中で妻との思い出に浸りながら、妻が書いたもう一通の手紙を受け取るために旅を続けます。

富山から長崎まで、手作りのキャンピングカーで車中泊しながら旅をするロードムービーです。大阪や下関などに立ち寄り、様々な人々との出会いが話を膨らませてくれます。

倉島は、行く先々で奥さんの思い出に浸ります。すごく寂しそうですし、奥さんを先に亡くすとこんな感じになるのかなと想像しちゃいました😅。

旅の途中で、駅弁で有名な森駅の「いかめし」の販売員の方と知り合います。「いかめし」って、美味しいから大好きなんですよね😊。久しぶりに食べたくなりました。

こういう映画を見るといつも思うのですが、実際の旅でもいろんな人との出会いがあると、もっと楽しいんだろうなと想像しちゃいます。

さて、倉島は、妻の散骨の真意を知りたいと思っていました。「どうして生きてるうちに直接言ってくれなかったんだろう。俺は何だったんだろうか?」と考えます。確かに、言ってくれればいいのになと思いますが、そこには、理由がありました。

また、最後には、もう一つの結末のお話があり、その事実にびっくりしました。

この映画は、製作者が意図している方向を感じられるのですが、自分は、どうもその方向に行けない感じがしました。なかなかない不思議な感覚でした。
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