彦次郎

映画ドラえもん のび太の人魚大海戦の彦次郎のレビュー・感想・評価

3.3
架空水面シミュレーター・ポンプなる道具で町を架空の海にした、のび太が人魚族の姫ソフィアと出会うことで「人魚の剣」を狙う怪魚族ブイキンと戦うことになるシリーズ通算30作目。声優交代後の第2期では第5作目にあたります。ジャケットから分かるようにドラえもんたちも人魚のようなスタイルになっているのが本作の特徴でしょう。
海でのアドベンチャーといえば『のび太の海底鬼岩城』が想起されますが海底人ではなく人魚族でしかも「アクア星人」なる異星人という設定です。このアクア星人どういうわけか人間みたいなのと姫の家臣であるハリ坊のように何の生物かよく分からん生命体なのが混在しているのがユニークでした。好きな方には申し訳ありませんが正直なところ話はテンプレート的でそこまで印象に残りませんでした。それでも地球の環境について訴えるメッセージ性は良かったと思います。
序盤の架空水面シミュレーターで日常が海中化するところが結構面白かったです。こういった道具で夢を与えてくれた藤子先生はもちろん先生亡きあともシリーズを継続してくれているスタッフの方々にもやはりお礼を言うべきでしょう。
彦次郎

彦次郎