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タワーリング・インフェルノのabeeのレビュー・感想・評価

4.7
凄かったです…

ずっと観たかった作品だったのですが、今まで観た映画の中で最高にハラハラドキドキ‼︎‼︎しちゃった作品でした‼︎‼︎

サンフランシスコに建造された138階建の超高層ビル。お披露目パーティーのその日、電気設備の不具合から前代未聞の大火災が発生する。

今となってはよくあるパニック・ムービーなのですが、次々と発生する2次災害やそれに対応していくアイディアが斬新で、あまり観たことのない作品でした。

当時増えていたであろう超高層ビルの防火対策に対し警鐘を鳴らす意味合いもあった作品でしたが、それだけでなくきちんとドラマもあり見応えがありました。

群像劇の様相でビルのオーナー、建築士、ビルの居住者、パーティーのゲスト、そして消防士たちが閉ざされたビルの中で勢いを増す炎から逃げ惑い、そして立ち向かう姿。家族や恋人たちの別れ。

1975年の作品ですが、炎の描写が非常にリアルでしたね。莫大な予算が投じられたに違いない。
O・J・シンプソンて俳優もやってたんですね。なかなかの存在感を持つ重要キャラクターでした。

特に見所だったのはパーティーに来ていた女性と2人の子どもを連れ、ポール・ニューマンがビルからの脱出を試みるシーン。
このシーンのポール・ニューマンは凄かったです。あまりスタントのイメージが無かったのですが、非常に華麗なスタントでした。

そしてやはりスティーブ・マックィーン。彼の演じた消防隊長は1人でも多くの人を助けるために奔走し、危険なミッションも自ら実行する頼もしい消防士なのですが、自分の命を顧みず炎に立ち向かう彼の左手の薬指には指輪がはめられているのですね。
ストーリーの中で家族や恋人を思う人物たちはたくさん描写されていましたが、スティーブ・マックィーンに関してはそういったプライベートなストーリーは一切ありませんでした。しかし、この指輪があるだけで、果敢にも炎に立ち向かうこの男には帰りを待つ人がいるのだということがわかり、それがもう超絶カッコいいのです。くぅ〜〜〜っっ‼︎‼︎

最後にはストレートにこの作品の持つメッセージをスティーブ・マックィーンのセリフで伝えていました。映画がメッセージを持つことも大切なことですが、それがたとえ無かったとしても単純にエンタメ作品として非常に楽しめる作品です。2時間半超えの長編ですが中だるみも無いですし、予想外のハプニングも怒涛のように起こり、先の読めない展開で終始ハラハラが止まらない‼︎‼︎

間違いなく名作と呼ばれるべき作品だと思います!
そして何故かヘルメット番号14番の彼が非常に印象に残っております。
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