great兄やん

ウィズネイルと僕のgreat兄やんのレビュー・感想・評価

ウィズネイルと僕(1988年製作の映画)
5.0
【一言で言うと】
「支離滅裂な“友情”」

[あらすじ]
1969年ロンドン、貧乏暮らしをしている売れない役者の僕とウィズネイル。貧しい生活にうんざりした二人は、ウィズネイルの叔父モンティが所有する田舎の別荘で休暇を過ごそうと旅に出るが...。

問答無用の5.0(二度目)。最近こちらのDVDをかなりの安値で手に入れたので早速観てみたが、まさしく人生ベストに食い込むであろう素晴らしくブッ飛んだ傑作だった。

アメリカやイギリスではカルト的人気を誇ってるにも関わらず、日本ではリバイバル上映された2014年まであまり日の目を見ることがなかった今作。ジョニー・デップが死ぬほど愛してる映画というのもなんだか納得がいきますし、多分だが何回観ても同じところで大笑いできる自信がある笑。

とにかく何もかもが最高に面白すぎる!!笑笑。出てくる奴らはもれなく頭のネジがブッ飛んでますし、中でも一つ一つの会話だったりシーンだったりが本当にクレイジーな破壊力が満点だからマジで退屈しない。

終始ウダウダ言いながらアパートから別荘へと行って帰るだけという、言ってしまえば“中身の無い”映画ではあるが、それでも何故か夢中になってしまう“魅力”が凄まじいんですよね🤔...

それにウィズネイルのやる事なす事もいちいちツボですし、常に酒&タバコを摂取してるからか目がガンギマリになってるのマジで大好き🤣🤣🤣
同じく同居人であるダニーも出番は少ないものの存在感が有り余ってて、常にハッパでキマってるせいかメチャクチャなことしか言ってないのもかなりインパクトがヤバかったです😁

とにかく陰鬱かつ自堕落な世界観でありながら、イギリスならではのユーモアと“毒気”に溢れた最高に面白くて素晴らしく惰性的な一本でした笑。

終始異臭が漂ってきそうな“気怠さ”が強烈に伝わってくるわけだが、個人的にはこの気怠さに浸っていたいくらいツボにハマりまくりでしたし、脚本や演技、それに音楽などもかなりハイセンスな秀逸さを感じてしまう。

ラストの余韻もかなり沁みますし、まだ観たことない人は是非とも観て欲しい一作。
好き嫌いは別れそうだが、ハマる人はとことんハマると思う。そう、僕みたいにね笑笑😁