ペコリンゴ

ペーパーチェイスのペコリンゴのレビュー・感想・評価

ペーパーチェイス(1973年製作の映画)
3.8
記録。
勉強に次ぐ勉強。もうひたすら勉強。
ロースクールに通うガリ勉君たちの華々しいとは言い難い青春物語。

彼らが恐れるのは、泣く子も黙る厳格な鬼教授。
講義で指されて上手く立ち回れず嘔吐する者、学校を去る者、打ちひしがれて命を断とうとまでする者。予習を欠かせば脱落必至、学生にとっては将来が閉ざされたようなもの。神経を擦り減らしながらしがみつく。

何のために学ぶのか。将来のため?それもあるだろうが、どうにか自分の存在を認めさせてやらんとする意識が確実に存在する。この育ったプライドは果たして報われるのか。

険しい山を登り切った先、主人公ハートに教授が放つ一言がその答えをくれる。

学ぶという行為の意義を今一度考えさせられる、自分にとってはそう感じられた作品でした。