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獣人雪男
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目次

『獣人雪男』に投稿された感想・評価

初代「ゴジラ」のスタッフが制作した封印作品。


あらすじ

日本アルプスで怪事件に遭遇したK大山岳部のメンバーは、駅の待合室で取材に来た新聞記者にその不可思議な体験を語り始めた。
冬山に挑んだK大山岳部であったが、遭難者を出してしまう。
その捜索のために翌夏、再び日本アルプスを訪れた飯島高志や武野道子らは、山中にキャンプを張って遭難者を探していた。
時を同じくして、動物ブローカーの大場という男が、雪男を探すため山岳部の後をつけていた。


本作は「ゴジラ」「ゴジラの逆襲」に続く東宝怪獣映画の第3弾として公開されたのだが、その後一度もTV公開されず、ビデオやDVDなどのソフトは1度たりとも発売されていない。
その理由に関しては正式には公表されていないのだが、どうやら舞台となる谷の村人の多くが何かしらの身体的障害を抱えているという、隠れ里的な集落描写に問題があったようだ。
個人的には、意識さえしなければ差別的に感じないし、別に封印作品になる程の差別助長表現はしていないと思う。
まあ、本作のように僅かにでも差別助長表現をしているような作品なら、封印作品となるのも理解出来なくもない。
だが最近は、アニメで少し血が出たくらいで


バカ親「子供の成長に良くない!!」


など、チンパンジーのようにクレームを言う馬鹿が横行してるようだが、何でもかんでも蓋をしていたら成長出来なくなるのではないだろうか・・・。


それは置いといて、本作は1951年、イギリスの探検家エリック・シプソンが発見したヒマラヤの雪男イエティの足跡に影響を受け制作されている。
また、本作は1933年に公開された「キングコング」にインスパイアされた円谷英二が「日本にも雪男が生息している」といったプロットを起こし、「ゴジラ」の原作者である香山滋に原作を依頼している。
つまり本作は「円谷英二版キングコング」という意味合いも込められている、かなり気合の入った作品なのだ。
更にスタッフがあの名作「ゴジラ」とほぼ同一といった非常に期待感の高い作品となっている。

果たして、その作品の出来はというと・・・。
正直、本当にあの「ゴジラ」と同一のスタッフが制作に関わっていたのかと疑ってしまう程の悲しい出来であった。

雪男は思ったほど大きくなく、ジープなどを投げ飛ばす怪力なのだが、人間の顔面を殴っても少し血が流れる程度だし、ラスト付近で細身の女性と力比べでいい勝負だし、動きは人間っぽいし、画面内に雪男がいる事を上手く表現出来ていないように思える。
雪男の設定も釈然とせず、かつては少数ながら雪男の一族がいたようだが、毒キノコにより本作に登場する雪男親子以外は全滅しているようだ。
これを聞いたら皆、何故その親子だけは生き残ったと誰もが疑問に思うだろうが、本作に登場する有名な動物学者はこう答える。


有名な動物学者「食べなかったから。」


この動物学者はバカで有名になったのか??
そりゃ、食べなかったから生きてんのは誰でも分かるよ!!
問題は何で食べなかったんだろが!!
大体、野生動物って本能で有る程度食べられない物は判るんじゃないのか??

毒キノコなんかよりも、


昔、少数ながら雪男の一族がいたが、強欲な人間達により狩られ、全滅一歩手前まで追い込まれる。

ブチキレた雪男が強欲な人間の村を襲う。

雪男が主犯格を撲殺し、住処に帰る。

人々は自分達の行いを後悔し、雪男の住処の近くに村を作り、罪滅ぼしの為に毎日食糧などを住処に持っていくようにする。

雪男の存在が知れ渡れば、雪男を狩る連中が現れ、再び村が襲われる恐れがあるので、雪男の存在は門外不出とする。


の方が、在り来たりだが良いと思うのだが・・・。
このような設定にすれば、毒キノコなんかよりも遥かに説得力があるし、村人が下界の文明と隔絶して生きている事や、村人が雪男の存在を恐れつつも崇めている事の理由付けも出来る。
更に、本作のメインテーマである「救いようのない怪獣エレジー」をより一層感じる事が出来る。


編集に関しては、雪男が人間を持ち上げるシーンでマットペイントを使用したり、ヒロインを抱えたまま崖を登るシーンでストップモーションアニメを使用しているのだが、どれもその編集が有効に使われているとは思えない。
というより、それにより作品のクオリティを著しく下げるようにさえ思える。
また、無意味にスキーや登山をするシーンが長く、色々なカットや音楽を入れて飽きさせないような工夫はしてるものの、どうしても心が離れてしまう。


セットに関しては、良いものが多く、特に集落のデザインは、誰が見ても集落だと分かるようなリアリティのある素晴らしいものに仕上がっている。
しかし、セットデザインはいいものの、その村にいる人数を家の数が明らかに合っていない点は、どうしても違和感を覚えてしまう。
また、山の背景が、明らかに絵だと分かる部分があったりと、所々ショボい部分も見受けられる。


ストーリーに関しては、題材はいいもののテンポが悪く、中々本題に行こうとしない。
個人的には、前半のスキーや雪崩、登山など不要な部分を省き、物語の中盤に差し掛かる辺りで雪男が村を襲い、中盤から後半は主人公たちが怒り狂った雪男に襲われる話にした方が全然面白くなると思う。


全体的には封印作品としてもパンチが弱いし、「ゴジラ」と同一のスタッフが制作に関わっていた割にはメッセージ性も弱くつまらないし、誰に対してもあまりおススメ出来ない作品である。
未ソフト化。とあるルートで視聴。
HK
3.0
『さらばラバウル』『ゴジラ』などの本多猪四郎監督による日本映画。キャストは宝田明、河内桃子、笠原健司などなど

日本アルプスで大学の山岳部のメンバーのうち、何人かが遭難してしまう。遭難者を救出するため、有志の人たちと共に冬の山の中を捜索し始めるのだが、なんと遭難者を捕まえていたのは、幻の雪男であった。救助隊を追っていたブローカー達のせいで事態はとんでもないことになる。

オープニングのスタッフロールの監督助手に岡本喜八がいる。

個人的な感想としては大した作品じゃなかったのかなという印象がどうしても残ってしまう。映画も特に山岳隊の人たちの仲間割れとかに置かれたり、山でテントを張っている所はどう考えても間延びしているように見えてしまう。

雪男の造形はただ怖くする存在ではなく、様々な考証を参照しながら実在性や現実性を尊重した造形になっている。ゴジラのような存在感があるわけでもなく、登場シークエンスもひょっこり出てくるためにどうしても地味な印象が残る。

動物的なリアリズムは残る。子供らしい存在がいるが、ブローカーたちとトラックで激闘を繰り広げているうちに子供が猟銃で銃殺されてしまう。結構可愛かったのに可哀想に。

映画は劇中で登場する部落描写が差別的であるとして、VHSにもDVDにも出来ないということ。いざ見てみると、そこまででもないような気がする。これくらいの部族描写なんて、東宝じゃ東南アジアとかの描写でも普通にやっているから別に大したことないと思ったんだけど。

しかし、監督である本多猪四郎さんの美学というか、本多猪四郎イズムというのはこの映画からも感じ取ることが出来る。

KOMでも言いましたけど本多猪四郎イズムとは『人間が罪的な行動をする。→その罪悪感を表す存在として怪獣が暴れまわる。→最後にその人間が罪滅ぼしの為にその怪獣や怪人と心中する。』という構成。この映画もその法則に基づいている。

この映画も最後は本当に心中で終わってしまうのですが、こういう伝統的な本多猪四郎映画における終わり方も見事ではあると思った。

部落にいる紅一点の娘が一番可愛らしい。ああいう野性味がある人がいるのもとても良いと思いましたよ。

いずれにしても見れて良かったと思います。

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