桐島とかいうスーパーリア充が部活を辞めるに際して巻き起こる、その周囲の人物のゴタゴタ。たかが部活辞める事に対してだけでも「へぇー」で済まされない男、それが桐島。
高校生が結構リアル。「あー、いるいる、こういう生徒」と、思いながら見られる。主体性のなさとか、気だるさ、ウザさ、青春というボンヤリとしたものに憧れる感じが現実的。
馴れ合いの輪から少しでも離れるとハブられたり、冴えない男子は無条件にバカにされたり。声が大きいだけの奴が幅を利かせたり。
日常的な話なので全体が地味だが、映画研究会の反乱シーンは見所。面白い。
ラストの二人の会話が、主体性のある人間の会話な感じがして好き。「自分」という主体を見つけた人間の会話。