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私をスキーに連れてってのLoveAnimal14のネタバレレビュー・内容・結末

私をスキーに連れてって(1987年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

1987年。
携帯電話なんて、ない時代。

今の若い世代の人たちは、どんなふうに思うのだろう。

ボクら世代は、それが当たり前で…そんな時代に青春を送っていたのです。

今なら、逢いたいと思えばスマホひとつで連絡とり放題。
この頃なんて、下手したら実家の電話にかけなくちゃだから…こわいお父さんが出たりしたら、それこそアウト!

逢えない夜に想いを馳せるしかないのです。
「無事に帰り着いたかなー」
「今、何してるんだろう」
「もう、寝てるかな?」
もう、想像するしかない。

だけど、そんなふうだから…より想いがつのったりしていたような気がします。
次、逢える日までの毎日を指折り数えたりして。

今じゃ、そんなこと考えられないでしょー?だから約束なんかがすごく大事だし、手紙という手段も使っていました。

今の時代は、なにかと本当に便利。
それが恋愛にとって、いいこともたくさんあるでしょう。
だけど、不便だったからこそ(その頃はそれが当然のことでしたけど)気持ちが勝手にどんどん深くなっていく感じがありました。
連絡手段はなくても、強く心がつながっている世界。
現在、基本的にそれは不可能では?

ボクらがそんな時代に恋愛をして、のちに産まれてきたのが…若いあなたたちです。

まさに、そんな時代のラブストーリー。
ボクにとっては、バイブル。
だって、この映画と同じような世界で暮らしていたんだから。
なにかしら不自由があると、人は別のカタチでカバーしようとします。
そういうことも、恋愛における醍醐味のひとつだと思うのです。

若い人たちには退屈に感じてしまう映画かもしれませんが、ボクみたいなリアル世代にはたまらなく愛しい作品なんです。

原田知世の「指バーーーン」に、当時メロメロになったのは言うまでもありません。
当時おつきあいをしていたうちの奥さまも事あるごとに「指バーン」を多用しておりましたが、スクリーンからの知世ちゃん指バーンと違って目の前で指バーンされたら…それってただの「殺し屋の女」ですから💦
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