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ダークナイト ライジングのabeeのレビュー・感想・評価

ダークナイト ライジング(2012年製作の映画)
4.0
【rises from the dark】

連休にダークナイト・トリロジーを観よう③

昨日「3作目はどんなだったか全く思い出せない」と言っておりましたわたしですが、観始めてすぐに思い出し始めまして、結果的に3部作の中で一番楽しめました。

3部作を鑑賞致しまして、2作目「ダークナイト」は作品群の中で特殊な作品だったなと感じました。
続編の脚本は2作目が公開される前に粗方方向性が決まっていたようなので、ヒースの死去により方向性が変わった、ということはなさそうです。

でも仮に2作目がごっそり抜けてしまっても成り立つストーリー構成だと思います。
では2作目はなぜ必要だったのか?

それはタイトルに全て表れていました。
「begins」で誕生し、「dark knight」で墜ち、「rises」で這い上がるため。
街を守るヒーローとして生まれ、賛否両論あろうとも存在を肯定されていた「バットマン」を一度否定する必要があったからです。
一度墜ちたヒーローが底辺から這い上がり真のヒーローになることがこの物語の全てだったのですね。
全てが繋がった時、「あぁ、凄く面白かった」と納得できるような作品でした。

それに本作が面白いのはやはり仲間が増える、というところ。
それにその仲間たちは「バットマン」には欠かせない超有名キャラクターですからね。にわかの私でも知っているくらいですから。
新キャラのアン・ハサウェイとマリオン・コティヤールのおかげで画面に華が出まくりです。

そして今作のヴィランはトム・ハーディ演じるベイン。
また口が見えないぞ‼︎
でも私はあなたは口元が隠れている方が男前だと思います(ごめんなさい)。

ということで、私は結局「バットマン」が好きなんですね。
「バットマン」の世界はヒーローも悪役もみんな普通ではないけど人間だなって強く感じさせてくれるのです。
特に悪役たちは特殊能力があるわけでも無く、現実であれば「テロリスト」と呼ばれる枠組みの人たち。そういう決してありえない世界観ではないところとテロリストにも世界にケンカを売るだけの事情があってそこにどこか共感できるから一人一人のキャラクターが魅力的なのでしょう。

永遠に語り継がれる名作となるであろう3部作でした。
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