ねこ無双

女性上位時代のねこ無双のレビュー・感想・評価

女性上位時代(1968年製作の映画)
4.5
ヒッチハイクのパスクァーレ・フェスタ・カンパニーレ監督作品。
ジャン=ルイ・トランティニャンとカトリーヌ・スパーク。
タイトルからフェミニズム的か、エロ的か連想するけど、そういうことかと。

退屈が口癖の未亡人。
夫の葬儀も退屈。結婚生活も退屈だった。
夫の財産整理で出てきた使途不明の賃貸物件。そこで残された映像フィルムを見てみたら、夫と自分の親友がSM行為に恍惚としていた様子で映っていてぶっ飛び。
私は退屈だったのに、夫は他の女性と楽しんでいた!という事実に衝撃を受け、夫への復讐、男への復讐かのように、散々軽薄な浮名に身をまかせる。
逸脱に歯止めがかからない時に、出会った男に惹かれるようになり…。

夫の行為を理解するために、変態性欲心理の本を涼しい顔で購入するのが面白かった。
途中、一体何を見せられてんの、と思ってしまったところもあったけど…
恋愛に奥手なトランティニャンが鏡割りまくるシーンは正直意味がわからないけど、かっこよい。

結婚に価値を見いだせなくなっていた主人公に男は言う。自由に、気楽に、と。

カトリーヌ・スパークのファッションが全て素敵。音楽もおしゃれ。
オープンカーに素っ裸の美女。
あの素晴らしい夢のようなクローゼット一体なんなの。素敵だな〜。