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生命の冠のchiyoのレビュー・感想・評価

生命の冠(1936年製作の映画)
3.0
2020/7/26
千島列島の国後島で撮影され、実際に働いていた女工や流氷が映し出された貴重な作品。が、映画としては残念ながら、可もなく不可もなく、といったところ。不漁続きで経営が悪化する蟹缶詰工場で、例え破産しても正しい仕事を全うしようとする工場の主・恒太郎。弟・欽次郎が取った工場を守るための苦肉の策は仕方がないとは思うけれど、依頼主や消費者としての目線で見るとより良い商品を望むのが本音。ただ、それでも工場が破産してしまっては、元も子もないのだけれど。登場シーンは少ないものの、15歳の原節子に幼さは感じられず、既に完成された原節子。また、タイトルの意味は最後の最後で明らかに。それにしても、蟹が大きすぎてビックリした!
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