レンタルショップ店長M

冷たい雨に撃て、約束の銃弾をのレンタルショップ店長Mのレビュー・感想・評価

4.3
『この映画は“目”で観るな!“魂”で観ろ!』

という文言が私の十八番で、トー監督の映画には概ね添えます。

娘家族を惨殺された、記憶障害を抱える元殺し屋の復讐劇を描く香港ノワールの傑作。


『記憶を失くしていく男の復讐に意味はあるのか?』をテーマに描かれる、男とそれに手を貸す者達との友情、美しい画面の元での壮絶な銃撃戦の嵐。燃えます。


同監督の「エグザイル」「ミッション」同様のコンセプトの、友情を軸にしたアクション映画。脚本に相変わらず粗はあるものの、まあそこはどうでも良いんです。

そこが気になる人はまだ“目”で映画を観てますよ(都合の良い解釈w)!

男は美学を持つべし!
男は友情を守るべし!
男は約束を果たすべし!

この監督のノワール作品の登場人物はどんな不細工も皆カッコ良く見えるんですが、それは心に芯が通ってるヤツの特権ってモンですよ。

“魂”で感じたい、そんな映画。