レンタルショップ店長M

ヘイトフル・エイトのレンタルショップ店長Mのレビュー・感想・評価

ヘイトフル・エイト(2015年製作の映画)
4.4
[レビュー第1章 : あらすじ]
南北戦争後のアメリカ、ワイオミング。猛吹雪の中、山奥のロッジに避難してきた『ヘイトフル』な男女8人が繰り広げる、騙し合い&血みどろの壮絶なる密室劇。


[レビュー第2章 : 概要]
監督は我らがタランティーノ。3時間の尺もアッと言う間、豪華キャストの演技合戦も嬉しい、タラ節炸裂密室西部劇。


[レビュー第3章 : 作家性]
創作において重要な要素であり、強過ぎれば好き嫌いが出やすく、弱過ぎれば個性が無いと揶揄される。タラは確実に前者。つまり鑑賞にあたり覚悟は必須。


[レビュー第4章 : 作品の立ち位置]
作品の良し悪しとは別次元で、監督の『作家性』がこれまでで最も随所に出ている様に感じた。彼の「俺の最高傑作」発言も頷ける。これからは『1本目に観るなら』はコレかな。


[レビュー最終章 : みどころ]
様々な人種・職業の人々がロッジ内で振りかざす正義と差別と暴力は、シニカルだが正に『アメリカの縮図』。
登場人物の『嘘』をどう扱うかが、観る方としても面白い所。
緊張感満点、息もつかせぬ人間模様に震えよ!