kuu

ホステルのkuuのレビュー・感想・評価

ホステル(2005年製作の映画)
2.9
『ホステル』
原題Hostel.
映倫区分R18+.
製作年2005年。上映時間93分。

イーライ・ロス監督がメガホンを取った衝撃ホラー。
アホ米国人バックパッカーのジョシュとパクストンは、スロバキアのとあるホステルに外国人男性を求める美女たち(チチ見せ美女やとは思うけどエロさが感じなかった)がいるという噂を聞きつける。
彼らは意気揚々とそのホステルへ向かうが、そこで彼らを待ち受けていたのは想像を絶する恐怖だったって。
アホか。
しかも生き残るんはお前かいっ。
あんこたべたろかっ。

Once Upon a Time , Not So Long Ago.
とある怪しげなステーキハウスに入り、オイラは、メニューから松阪牛シャトーブリアン150gをレアで頼む。
シェフは、
『シャトーブリアンは、フィレ肉の中央部の最も太い部分で、一頭の牛から僅か800g程しかとれない稀少な部位です。』と、焼く前の肉を披露しながら口上をまるで祝詞の様に述べた。
シャトーブリアンは、19世紀初頭、フランスの政治、作家でもあるフランソワ=ルネ・ド・シャトーブリアンが、料理人に命じ、この部位ばかり調理させたことからシャトーブリアンと呼ばれるようになった。
また、シャトーブリアンは、フィレ肉の中でも最も肉質が良く、美しくキメ細かいサシが入り、赤身肉と甘い脂身が、絶妙のハーモニーを奏でるとても柔らかいお肉である。
シェフは、手早く肉を焼きはじめ、まるでマジシャンの様に焼けゆく肉にフランベをする。
オイラの脳裏には過去の経験に即し、焼き上がったシャトーブリアンを口に入れた、あの時の快感が既に、芳醇な香りから想像が膨らむ。
たっぷりの旨味を持った脂が口の中にとろけ出し、赤身部分をときほぐす。
肉質の美しさ、ふわりと柔らかな味わい、あの抜群の舌触り、どれをとっても格別な肉である。
伊賀牛が、こってりとあぶらが乗った年増女なら、松阪の牛は、鮮烈に赤く、丹精をこめて飼育された処女だ。
さぁ焼き上がった、味わってみよう。。。

な、なんじゃこりゃ(松田優作風に)。

こ・こ・こりゃ成型牛肉じゃないかぁ~。

ナレーション:
成型肉とは、細かい屑肉や内臓肉を軟化剤で柔らかくして結着剤で固め、圧力を加えることで形状を整えた食肉である。

グルメット気取りでいちびっても(格好つけても)、暗がりなら見た目で判断できないナンチャッテ食通が、ええ肉やと騙されて、屑肉を食べてもた瞬間みたいな、そう、そんな感じのホラー作品でした。

※あくまでもこれは個人的見解で、例えてる成型牛肉も決して不味いと述べてるのではないので悪しからず。

イーライ・ロスの名前に騙された感じってか、肩透かしの作品で、決して悪くはないホラー作品ですが、なんかど~も作品描写に魂がこもってなくて怖さ半減してしまいましたぁ。
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