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鉄男 THE BULLET MANのRのレビュー・感想・評価

鉄男 THE BULLET MAN(2009年製作の映画)
2.5
あれ! 見終わってフィルマ見て知った! これ3作目なんだね! 1作目かと思ってた。けど、一応ひとつひとつ完結してるらしい! よかった! けどキツかった! こんな生理的に受けつけない映画、久々に見たわ。一個前は、何だっけ、お思い返すとKOTOKO、同じ塚本晋也監督やん。この監督、無理かも笑 神経逆撫でされすぎる。めちゃくちゃ好きなパーツもあるんやけど…映像の色の感じ、白黒に近いメタリックなシルバーとゴールドがすごくクール。はじまりとか、お! これは期待できるかも! 凄まじい騒音ギャンギャンな音楽にのせてドン!ドン!ドン!と、画面全体に巨大なTETSUO THE BULLET MANとタイトルの文字をぶつけてくるオープニング! テンション上がる! が、主人公アンソニーが息子と道を歩いてると、いきなり車がやって来て息子をドーン!ブオーン!と引き殺し、怒りで鉄男化し始めるあたりから、ちょっともうこの感じ、お腹いっぱい。カメラどえらい揺れるし、ブレブレやし、アップ多すぎて何起こってるんか分かりにくい。そのあとアンソニーは、「鉄男プロジェクト」というものに深く関与していた科学者の奥さんが産んだ息子が自分であり、その奥さんはアンドロイド化してて、その血を引き継いでいることを知る。そして、そのプロジェクトを闇に葬ろうとしてる奴らの武装チームと戦闘するんやけど、アクションシーンがゴチャゴチャしてて、ますます何が何やら分からへん。なんや激しい、ってのは伝わってくるんやけど。ただ、序盤は結構怖いです、普通に怖目のホラー映画見てるくらい怖くて、基本映画は真夜中にヘッドホン爆音で見る私は、ははは、おかしな映画だね…と独り言を呟いて気を紛らわせなければならぬくらいには怖かった。けど、人間の視覚認識能力を超えすぎたアクションシーンがガンガン展開するあたりからあんま怖くなくなる。恐怖とはその正体が見えてくると消えてしまうものだね。ただ、鉄男化していくアンソニーの造形はすごくいい! チープな作り物感ぷんぷんの顔面特殊メイクは逆に新鮮に見えるし、声にかかったエフェクトもカッコいい。てか、途中から出て来るインフォーマントを演じてるの、塚本監督その人なんすね。すべてのキャラの存在感を食ってしまうほどすごいインパクト! で、いよいよ最終決戦になってからのクライマックスの高まりはすごく好き。最後こんだけハイになるんやったら、それまではもうちょいジリジリ少しずつ緊張感高めるような演出やったらよったのに、と思った。まぁそうなると比較的普通な映画になってしまいますが。最後のアンソニーの完全変態形、めちゃくちゃスケールでかく、ラスボス感満載、とうとう鉄男プロジェクト元来の目的をマキシマムに果たすシーンは、まさにすべての終末。今までとんでもなくノイジーだった音がすべて止む瞬間! うおおおおおおおおおおおお!!! ところが!!! あれぇ⁇ ん? ん? どゆこと? 結局何もなかったてこと? ん? ならアイツは何者? え? まぁ、怒りをコントロールするというのがとても大事だよ、ということなのは分かりましたが…どんだけ社畜化しようが、黙って家族を養うことの方が大切、ということ? そういうことなのか? 近々また爆発して、またまた画面真っ白になるんちゃうか。もうまぶしいっすわ。uh
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