過去鑑賞にて

サミュエル・ホイ＆カール・マックのコンビが贈る香港コメディアクションシリーズの第4弾。

スペクターはスペクターでもジェームズ・ボンドとは何の関係もありません。確か…

モーターボートでの追うのかはたまた追われるのか？！の場面がうっすら記憶にある、そんな一品。

香港映画最大のヒット作『悪漢探偵』シリーズ第四弾！ナンバリング無視レビュー！
サミュエル・ホイ、カール・マッカ主演！🎬

ニュージーランドを舞台に、超人を作り出すプリズム「ゴールドスター」を巡る、ミッション・インポッシブル！！💎

サミュエル・ホイは、今作でキングコングと呼ばれる怪盗の役です。
マイケル・ホイやサミュエル・ホイのホイ三兄弟の次男で、歌手活動をメインにしておりました。

その一方で『悪漢探偵』シリーズで、過激なアクションにも挑戦しており、特に1981年制作の第一作目は未だに香港での興業記録は破られていないそうです。

今作の産みの親は、サミュエル・ホイとコンビを組むアルバート刑事こと、カール・マッカ！！トボけたハゲ親父だけど、香港の映画会社シネマシティの社長です。

シネマシティは、『男たちの挽歌』や『チャイニーズゴーストストーリー』などを生み出した、革新的な映画会社でした。

カール・マッカは、サモ・ハンと非常に仲が良く『燃えよデブゴン』シリーズにもちょくちょく出演してましたね。
半引退後の直近でも、『おじいちゃんはテブゴン』にゲスト出演したりと、香港映画の生き字引みたいな人🇭🇰

今作、マッカの息子役の子役サイラス・ウォンくんが、激しいアクションに挑戦！まだ幼稚園児くらいだと思うけど、高層アパートの屋上からガチで逆さ宙吊り！！
そのまんま屋上から落下！とトリック特撮一切無し！！児童虐待何するものぞ！！身体を張ったアクションを見せます。

カール・マッカも、ガチで火だるまになったりと、香港映画界に人権なし！とすごい作品でありました🔥

映画は言うと、『レイダース』のボス、ロナウド・メイシーと『魔宮の伝説』の上海の黒幕だったロイ・チャオが揃い、まさに『インディ・ジョーンズ』意識しまくりなキャスティングになりました。

しかし、『サンダーアーム』などのジャッキー映画をそのまんまコピーした様な物語展開が、段々マンネリ化してきます。

今シリーズはおバカ映画なのに、リンゴ・ラム監督のバイオレンス炸裂演出が、モロに浮いてるような作りになってしまい、今作から一気に下火に...😵

シリーズは第五作目まで作られましたが、もはや酔狂な香港映画ファン以外誰も知らないシリーズに！！トニー・レオンが後年リメイクしたヤツは、未だに未公開と言う有様です。

テレビ放送された日本語吹き替えでは、研ナオコのトンデモ吹き替えが面白かったので、いい加減Blu-rayBOX発売キボンヌですね！！😤

再鑑賞。サミュエル・ホイとカール・マッカの悪漢探偵シリーズ第4弾。これは最後に見たのは30年以上前になるだろうか。公開当時は劇場で鑑賞して同時上映がアラン・タム主演『魔界天使』で香港映画2本立て興行という古き良き時代でした。

前作『皇帝密使』ではショーン・コネリーからエリザベス女王にレーガン大統領のそっくりさんや『スパイ大作戦』のピーター・グレイブスに『007』の殺し屋リチャード・キールご本人など豪華パロディ俳優陣が登場するのに対して今回は『レイダース失われたアーク』からあの人が登場。「レイダースを見れば分かるさ、ハイルヒトラー！」とキャラそのものをギャグにしてます。

超人洗脳マシーンのコアとなるプリズムを巡り、人質となったシルビア・チャンを救出すべくサミュエル・ホイとカール・マッカとサリー・イップとマルコメ坊や御一行がニュージーランドに殴り込み。

前作よりちょっとシリアスな展開もあって「え！？カール・マッカ死んだの？」と思ったら更に追い打ちをかけて下半身火だるまに。エンドクレジットの撮影風景ではそのままぐったりして動かないカールおじさんに消化器を撒くスタッフたちが写し出される。熱すぎて気絶したのか？！ この時代の香港映画撮影は相変わらずヤバいです。

カールおじさんの目がグルグル回る合成はチープだけど指先風船の特殊メイクはお見事。劇伴もアゲアゲバージョンからサゲサゲバージョンと色んなアレンジの効いた悪漢探偵テーマ曲が聴けていいんだな。
「みめんとてぃんとん、こよんちまっと、ぺんにかんやんちんさほいろ、もめんきゅきんこん、こすんちちすぼん、ちょいけいぱっとーん♫」思わず口遊みたくなるテーマ曲です、口笛もね。