自慢の香港映画ヴィンテージDVDコレクションより。笑
香港で社会現象を起こした、伝説的大ヒットシリーズ最終作！サミュエル・ホイ、カール・マッカ主演。監督は『酔拳2』のラウ・カーリョン。

怪盗と刑事がコンビを組むアクションコメディの快作だったシリーズで、ジャッキーが脱カンフー宣言する前に、カーアクションや爆発など、ド派手なアクションを開拓した作品です。

第1作目はなんと1980年製作で、ジャッキーが『ヤング・マスター』とか時代劇しか撮っていない頃に、さっさとジャッキーを飛び超えて行ったんだけど、80年代半ばにはジャッキー映画やサモ・ハン映画に、立場逆転されてしまい、今作では完全にガス欠となりました。

サミュエル・ホイと、レスリー・チャンの新旧スター対決は、歴史的価値があるけど、フランスやニュージーランドでロケした前作と比べて、ペラペラの低予算になり、ど迫力アクションスケールダウンとなりました。前作まで出演していた、シルビア・チャンや、可愛いマルコメ息子くんなども降板してしまったのが残念。

監督のラウ・カーリョンは、『酔拳2』や『少林寺三十六房』など、時代劇カンフーでは冴えに冴えますが、現代アクションはどうも相性が悪く感じました。

カール・マッカは、香港のA24と言える映画会社シネマシティを設立して、『男たちの挽歌』を製作するなど、香港映画史に残る実績がありますが、観客の嗜好の変化や時代の流れにより、この作品の製作後には会社が倒産してしまいました。90年代に入り、チャウ・シンチーやウォン・カーウァイの登場などにより、香港映画は一気に生まれ変わります。

ちなみに引退していた、カール・マッカは、最近『おじいちゃんはデブゴン』にゲスト出演して、久しぶりにスクリーンにカムバック！！

ゲストにダニー・リーやコナン・リーが出演するも冴えず、見せ場は『ハムナプトラ3』の元ネタとなった、兵馬廟のアクションシーンくらいでした。レスリー・チャンがすごいカンフーシーンに挑戦してます。
中国の人民解放軍に捕まった主人公たちが、「香港人の人権侵害だ！」と訴えるシーンは、今ではシャレにならない一作でした。

『悪漢探偵』をレンタルしたら第5弾の予告編が入っていたので借りてみた。89年制作でレスリー・チャンが出ていたなんて知らなかったな。彼の おとぼけた演技が拝見出来る今では貴重な作品です。

始皇帝の宝剣と兵馬俑を盗み盗まれのドタバタアクションで兵馬俑が暴れだして大乱闘って『ハムナプトラ3』の元ネタだった。

ハゲ刑事の妻子はカナダに移住させたという設定なので息子のマルコメ坊やはもう出てこなかった。

毎度バカバカしいこのシリーズ、くだらない内容でもやってる事は香港映画。何度も「危ねぇ！」って思わずヒヤッとするスタントも。お互いに銃を向け合うメキシカンスタンドオフも当時の流行り物に早速便乗してました。


『プロジェクトA2』でもそうだったけど、香港の中国返還前10年前後の映画って中国大陸を意識している作品が多くなっている。この映画では主人公たちが中国公安に捕まって「香港人の人権侵害だ」と冗談っぽく言ってたが、今では冗談じゃ済まされない大暴動にまでなっているって皮肉だな。

凄いレビューが難しい作品

悪漢探偵はジャッキーの打ち出した脱カンフー映画をこーゆー映画のことかい？と軽々超えていった傑作だった
その特徴は肉弾戦は控えカーチェイスや爆破、メカなどを取り入れたハリウッド大作のような作品を取り入れたという事だと思う
で、本作
監督にカンフー映画の大御所劉家良を据えたのは流石にシネマシティのミスだと思う
冒頭はド派手な追跡劇から始まるのがお馴染みのシリーズだけど本作はイマイチだしアクションはジェットパックとかは全然なく肉弾戦がこれでもかと繰り広げられる

でも全然駄作じゃない
肉弾戦はシリーズには合っていないとはいうものの動作指導劉家榮の腕前が光るよいアクションだったし笑えるシーンもちゃんといつも通りある(少しいつもよりは弱いけど
そして新黄金コンビとして出てくるレスリーチャンやニナリーも楽しそうに役を演じているしシネマシティの劉家良作品にはお馴染みの李元霸もいい感じ
個人的に大好きな莊泉利の活躍が全然なかったのが惜しまれるなぁ…(劉家良とケンカしたらしいけど


人によって評価の変わる難しい一作
あとテーマソングフルで流して欲しかったなぁ

つーかどの映画でも利智はおっぱい要因なのね…w(香港魔界大戦でもそうだった