映画史上最も映画よりも主題歌の方が有名なアクション映画。
あのジグソーの『スカイハイ』が鳴り響く、香港オーストラリア共同制作の70年代カンフー映画。

復讐に燃える警官役の香港スターが007俳優をボコボコにするという、『ポリスストーリー』や『ザフォーリナー/復讐者』の元祖といえるような作品。
B級映画の常連ブライアントレンチャードスミスの初監督作品にて彼の代表作。
主演はジミーウォングで悪役はジョージレーゼンビー。サブキャラにはサモハンも出演。
70年代はブルースリーとジミーウォングの時代だった。

本作はジミーウォングの暴れっぷりがヤバい。それに尽きる。
ダーティーハリーも真っ青なレベルで悪党共を始末していき、その容赦のなさは最早どちらが悪党なのか困惑する程。
いろんな奴からボコボコにされた挙句、口封じのために狙撃されて退場となったサモハンと、ラストのレーゼンビーがかわいそすぎる。

当時のカンフー映画と比べるとアクションシーンが多め＆長め。
下降するエレベーター上部でのバトルやカーアクション、高所での撮影やハンググライダーなどなど、ブルースやジャッキーほどではないが体を張ったアクションが豊富で面白い。
ストーリー展開がやや平坦なのが少し難点か。

トムクルーズ主演作品を観てる感覚になったカンフー映画です。

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"千の顔を持つ男"ミル・マスカラスのテーマ曲「スカイハイ」でしか印象がなかったのだが…💦

初めての映画「スカイハイ」を鑑賞。
カンフーアクションの映画だと初めて知った。ただし、主題歌に関係するのはハングライダーの時だけ。
ストーリーは陳腐😖

サモハン・キンポーが最初にちょっとだけ麻薬取引の中国人として登場、しかし、まもなく射殺されるという役😩

♪Blown.. lown.. lown.. lown ..
♪ro～ ～ und by the wind ...
♪ﾁｬ ﾁｬｯ ﾁｬｯ ﾁｬ ﾁｬｯ...

ジグソーの胸踊る名曲｢スカイ･ハイ｣が高らかに鳴り響くなか、色鮮やかなハンググライダーを駆って敵の牙城に潜入する我らがジミー･ウォング刑事！

でも…、あのぉ…、あなた様がお召しになっているものは…

それ｢トラックスーツ｣じゃなくて、当時の中学生が学校で着てた｢普通のジャージ｣ですから！

しかも絶妙に丈が足りてないし。(笑)

もっと言うと、あなたホントはマーシャルアーツの使い手でもなんでもなくて、ただひたすら暴れてるだけの｢元気なお兄さん｣ですよね …。

たしか同じ頃、ブルース･リャン兄貴 ( カンフーハッスルのカエル魔人ね ) は、｢空中ダブルスピン廻し蹴り｣なんていう、実写とは信じがたい超絶必殺技を軽やかにキメテたんだけどなぁ。

いっぽう、そんなジミー刑事を迎え撃つ麻薬密売組織の首領は、二代目ジェームズ･ボンドことジョージ･レイゼンビー！

だけどこっちはこっちで、｢女王陛下の007｣ からほんの数年の間に、あれほどキレッキレだった体の動きが、すっかりお鈍りあそばして …。

ってな訳で、この映画の終盤には、｢実はカンフーが全然できない主人公｣ vs. ｢もう動けなくなっちゃった元アクションスター｣のだらだらした闘いを延々と見せつけられるという、あまり嬉しくない展開が待ち受けてます。(笑)

ま、そういった数々の｢残念な点｣もニタニタ笑いながら味わってやろうと腹をくくってしまえば、これはこれで愛すべき｢B級未満｣の世界なんですけどね。

偉人イモータン･ジョー様のお出ましを今か今かと心待ちにするのも、このどーしよーもない映画の楽しみかたのひとつでしょう。

でもね、念のために言っときますけど、

｢｢これ、ホンットにつまんねーからなっ！｣｣｣

("⌒∇⌒")))