わじ

天使のくれた時間のわじのネタバレレビュー・内容・結末

天使のくれた時間(2000年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

スティーブ・ジョブズの「There is no reason not to follow your heart」を体現したような作品

ティア・レオーニきれい&可愛いすぎる!!!役のキャラ含め大好きになりました!ニコラス・ケイジも冴えない父親役と、スーツを着てバシッと決めてる社長業の役のメリハリが効いてめちゃかっこよかった!
今リメイクするなら、ライアン・ゴズリング(大好き)もはまり役なんじゃないかなーと勝手に妄想しながら見てました。

ストーリーは、よく言われているように『素晴らしき哉、人生』と似ていて、気付いたら別の自分の人生を歩むことになり、自分だけが前の記憶を覚えていて、周囲の人、環境が一変してしまっているというもの。
確かに物語の設定は似ているけど、本作と『素晴らしき哉、人生』で伝えたいメッセージは少々違うんじゃないかなーってゆう感想でした。

『素晴らしき哉、人生』では、クリスマスイブの夜に起こる奇跡。人はどんな状況でも自分の信念に基づいて誠実に行動することの大切さ。そして公開は1946年…人は生きているだけで価値があり、そのこと自体が気付かぬうちに誰かに影響を与えてて、素晴らしいことだと「生きる喜び」を訴えかけている作品。
かたや本作は仕事でも成功し、ほしいものすべて(Everything)が手に入るいわゆる「ビジネスの成功者生活」を経験した一方、郊外にマイホームを持ち、小売で働きながらローンを返済しつつも大切な家族と趣味と友達をもつ「一般的な中流階級生活」を経験した上で、あなたは何を選びますか?という風に問いかけられていると感じた。
なので、人生で大切なことは仕事の成功?家族との時間?といった二分できるものではなく、その時、その時であなたにとって本当に大切なものは?を問われてて、みつを先生「幸せはいつも自分のこころが決める」やジョブズの名言のように捉えたので原題『The Family Man』よりは『天使のくれた時間』って邦題はよいと思います!

社長の時のジャックは独り身だったけど、ちゃんと部下の性格や会長の好みを把握していたり、空港で子どものアニーとジョシュがどういった人となりなのかをちゃんと知ってて、的確に説明しているシーンは本来の優しさ、性格の良さが出ててぐっと来ました。「学費を稼ぐために働いてんだ!」なんて…ほんと親に頭が上がりません…。

若き日のドン・チードルを見つけた瞬間はテンション上がったし、何よりもティア・レオーニが素敵すぎるので節目節目に見直したい作品でした。
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