わじ

エターナルズのわじのネタバレレビュー・内容・結末

エターナルズ(2021年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

フェーズ4のニューヒーロー誕生!壮大な物語と多様なキャラクターが織りなす、これまでのマーベル作品とは一線を画すチャレンジングな作品。

◯感想
『アベンジャーズに次ぐ、新たなヒーローチーム』と謳っている本作は、これまでのマーベル作品の設定や世界観を踏襲しながらも違う物語を見ているような、あたらしい世界線に連れて行ってくれる作品でした。予告編でも流れている冒頭のアクションシーンから無敵感あってかっこよく、コズミックパワーのCGの美しさ、演出(使い方)も魅力的です。

登場人物が多く、聞き慣れないカタカナの名前やエターナルズの設定が少し複雑で、前のめりに情報処理していかないと少し置いていかれてしまう印象で、これまでのわかりやすい笑いネタもそこまで多くないので、大人向けかな?と思いました。それでも各所にアベンジャーズネタがあり、今後の伏線となるヒントが散りばめられているので、最後のエンドクレジットまで目が離せません。見終わった後は複雑で難解な印象もありますが、いろんな人の感想や考察を見ていくと、今後の展開がめちゃくちゃ楽しみで、特にラストのスターフォックス(ハリー・スタイルズ)とデーン・ウィットマン(キット・ハリントン)の関わり方に期待大です!

◯壮大で多様性を重視した作品
主人公達が「人間」ではないので、作品全体を通してどこか神秘的で大人びている性格の面々が多い印象でした。その中でもセナ役のアンジーは、さすが大物ハリウッドスターで画面の中のオーラが頭ひとつ飛び抜けていました。撮影地も世界各地に渡っており雄大な自然や光の当たり方を計算に入れたカメラカットは素晴らしく、監督のクロエ・ジャオ「らしい」といってもいいと思います。絶対彼女の意向だろwwというような「幽☆遊☆白書」ネタや「ドラゴンボール??」のようなシーンもあり、また広島の描き方やLQBTQ、障がいを持つ人、リアルな性描写など近年の社会の動きをうまく取り入れている脚本は驚きとともに好感でした。
禁断の?(笑)マーベル作品にDCネタをぶっ込んでくるあたりも、いい意味で期待を裏切ってくれるマーベル作品らしい演出です。

全く新しいヒーロー達の今後の動向に期待しつつ、アベンジャーズ達との絡みも期待させてくれる作品です。
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