B5版

ツリー・オブ・ライフのB5版のレビュー・感想・評価

ツリー・オブ・ライフ(2011年製作の映画)
2.8
私いつのまにかナショナルジオグラフィック観てた?
と尋ねたくなる、大自然の映像に挟まれるポエティックな語りとWindowsのスクリーンセーバー風のパート連続に、開始20分でうんざりしてしまった。
これを当時、映画館で見せられたらと思うと…
意地でも見続けてたら、やっと人間の話になったのでほっとした。

幼い頃の記憶の断片を繋ぎ合わせた父息子の心の乖離模様と優しい母の顔がオーバーラップする。
今際の際に見る走馬燈のような、
あの世とこの世の狭間の場所で幼い自分とリンクしていくようなスピリチュアルな感覚の視覚化はたしかに面白く、
また、宇宙の発生から自然が繁り、命が芽生えた奇跡が折り重なり、いまこの命があるのだと、神秘を纏った自然や太古のシンボリックの物体に重ね合わせる映像も美しい。

いやでも、
挑戦的な作風なのはわかったけど、単なる映像学科生の一作品として並んでたら批評家の評価も絶対違ってくるのじゃあないのと邪推してしまう。
端的にいうと冗長すぎて合わなかった。
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